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第78松 ページ28

十四松目線



目の前には、僕の兄であるカラ松兄さんが倒れている。



この紅い水たまりは、僕がつくったんだ。



…僕がコロしちゃった。




「おつかれ、十四松」



「うぅ…ん」




あの後、トド松と二手に別れ、何かを物色していると倒れているおそ松兄さんを発見した。




何とか助けようと、あれこれ考えたが、突如後ろから何者かに頭を打たれ、意識を失った。




目を覚ますと、そこは知らない部屋に僕はいた。




そして近くにいた一松兄さんが「お前の兄さんであるカラ松をコロさなれけば、他の兄弟も皆殺 しする」と言われた。





そして、今に至る。





「次は、トド松かな」




「えぇ…!?また…コロさなくちゃいけないの…?」




「別にやらなくてもいいけど、その代わり皆殺 しだよ?」





「っ!!わ、分かった…やる…やるから…皆を殺さないで…!」






“皆殺 し”と言うことばがいつの間にか僕の脳内で、トラウマ化としていた。




…でも待ってよ。




カラ松兄さんの次はトド松…。




そして先程おそ松兄さんが倒れていた。




…ということは、チョロ松兄さんも…?




そしてAも…?




一松兄さんは僕に嘘ついたの…?




でも、今冷静になって考えてみると、2人が倒れている時点でもう、半分“皆殺 し”じゃないか。





………。






「一松兄さん…ごめんね、僕もうこれ以上は出来ない」





「…は?」





「冷静になって考えてみると、僕はもうカラ松兄さんをコロしちゃった。…だから、償わなきゃだめなんだ…」






持っていた銃を自分の頭に向けた。




この銃で、カラ松兄さんをコロしちゃった。




だから、僕もこの銃で自分をコロして償う。




なんだか、自然に涙が出てくる。




…もうこれ以上はダメだよね。






「バイバイ、一松兄さん」






僕は笑顔で別れを言った。





その瞬間、頭から大量の血が流れてきて、先程と同様に紅い水たまりが出来てくる。






痛みと怖さと共に僕は床へと崩れていった。

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設定タグ:おそ松さん , ヤンデレ , 一松   
作品ジャンル:アニメ
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ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時

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