第68松 ページ18
おそ松目線
俺の足下には、弟である十四松とトド松が横たわっている。
そして少し離れたところには、一松が深く眠るように意識を失っていた。
こいつらはあれだけの攻撃を喰らったのに、意識があるのは凄い、うん。
「…ったく、お兄様に喧嘩なんか売るからこんな事になるんだよー」
「うぐ…つ、つよい…何で…何で…?」
「そりゃあ、簡単な答えだよ、十四松。俺が兄弟の中で一番強いから!」
十四松は悔しそうに下から俺を強く睨んだ。
トド松は下を向き、負けを認めたかのような素振りを見せていた。
「俺は今からAのところに行くわけだけど、一松が持ってた日記の場所知らね?」
そう言うと、十四松は「言わない!」と言ってずっと俺を睨んでいた。
が、トド松は意外に素直で「日記は本人が常時、所持している」と答えた。
「ト、トド松!?何で…何で言っちゃうの!?日記の場所は言っちゃダメだって言われてたじゃん!!」
「…仕方ないよ、もう負けたんだし。まぁ言わなくてもどのみち全部吐かされるんだしさ」
試しに一松のポケットの中を探ってみると、トド松の言うとおり、本当に日記があった。
しかし、肝心のペンが無い。
それが無いと“この出来事を消せないのに”。
…仕方ない、それは自力で探すか!
「サンキュ、トド松。元の世界に戻ったらまた皆で呑みに行こうな!十四松、トド松…一松」
「「…うん」」
一松を遠くから見つめ、十四松とトド松の頭をポンポンとすると俺は部屋に続く廊下へと足を踏み入れた。
「「…頑張って、おそ松兄さん」」
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時