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第63松 ページ13

チョロ松目線



「ヤバいって…これ…」



「あぁ、ヤバいな…これは…」




おそ松兄さんと分かれて行動してからそれなりに時間が経ったくらいの事だった。



ふくざつな廊下に沢山の部屋、恐ろしいくらいのドアなどがあり、どこに行けばいいかわかなかった。



そう、いわゆる「迷子」というやつだ。




「完全に僕ら道に迷ったよね!?どこに行けばいいの!?ていうかここどこ!?」




「俺たちはどこに行けば…!Aはどこだろうか…」




そう言い、僕らは顔を真っ青にして長い長い廊下をトボトボと歩いていた。




気がつけば、会話は少なくなっており「どこだろう」「さぁ…」という会話が続いていた。




そして僕はほぼ諦めの表情でため息をつくと、突如隣にいた兄さんがいきなり叫びだした。





「うわ、何!?煩いんだけど!」




「探してもダメなのならば、呼んでみるに限るだろう!チョロ松も叫ぶんだ」




「あ、それよりも兄さんの日記を使えば?そしたら思い通りになるんでしょ」




「そ、それがだな…あいにくあの日記は一回しか使えないみたいなんだ」




そう言いカラ松は僕と同じ諦めの表情になった。



だとすると、もうカラ松の言う叫んで探すしかないみたいだな。



そう考え、僕は息を思い切り肺に貯め、腹の底から声を出した。




「Aーーー!!!!!!どこだよぉぉぉ!」




しかし返事は帰ってくることはなかった。



するとカラ松はパッと笑顔を浮かべ、僕と同じように叫んだ。



しかし、端から見ればただのえげつない双子に見えるだろうな…。



まぁ、そんなこと気にしている必要なんてない。




「「Aーーー!!!!」」




そんなときだった。




ドアの開く音が聞こえたと思えば、目の前には見覚えのある女性がいた。




そう、紛れもないA本人だ。




「!!A!Aなの!?」




「A!よく無事でいてくれたな!もう安心しろ!」





僕らは泣きそうになるのを堪え、Aに近づいた。





しかし、Aは喜ぶ事もなく、悲しむ事もない表情だった。








そして次の瞬間、信じられないことばが僕らの心を刺した。



















「貴方達…誰ですか?_」

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設定タグ:おそ松さん , ヤンデレ , 一松   
作品ジャンル:アニメ
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ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時

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