第35松 ページ35
A目線
「おそ松！！」
おそ松が寝ているベッドの近くに行くと、眠っていた。
酸素マスクを付け、深く眠りにつくおそ松を眺めていた。
今も右足はすごく痛いが、足よりもおそ松の事が心配だった。
一松「おそ松兄さん、なんとか一命は取り留めたらしいんだけど今は意識を失ってるみたい」
「そっか…よかった…」
チョロ松「じゃあ、今は起きないんだね」
おそ松の手を握った。
暖かかったけど、どこか冷たかった。
なんでだろう。
チョロ松「A、ちょっといい？」
「うん」
***
私とチョロ松は病院のエントランス近くにいた。
チョロ松は、一枚の紙を出した。
「これなに？」
チョロ松「契約書」
渡された紙をまじまじと見ると、難しいことばが書かれていた。
私にはよく分からない。
「どういうこと？」
チョロ松「実はね＿」
***
一松「おかえり」
十四松「おかえり！どうしたの？」
私はことばを失い、ただ立つことしか出来なかった。
全部教えてもらった。
恐ろしい薬だったこと、契約書が存在していたこと、副作用があったこと。
カラ松「…教えてもらったか？」
「…うん」
カラ松は少し心配そうな表情だった。
カラ松だけじゃなく、皆もどこか寂しそうな顔をしていた。
「あの薬は？」
トド松「デカパン博士に返したよ」
十四松「…おそ松兄さん、ずっと悩みを抱え込んでいたの？」
十四松は涙目になりながら聞いてくる。
私はどう答えればいいか分からなかった。
一松「…そうかもな」
十四松「そんな…僕が気づいていればこんな事にはならなかったのかな」
トド松「十四松兄さん？」
十四松「僕のせい…？」
十四松は自分を責め始めた。
今にも泣きそうな顔をしている。
頑張って泣くのを耐えているところを見ると、心が痛む。
チョロ松「大丈夫、十四松が自分を責める必要なんてないんだよ」
すると十四松は勢いよく立ち上がった。
十四松「僕、デカパン博士にあの薬をおそ松兄さんに渡さないように頼んでみる！！」
そう言い、十四松は病院から出た。
異常なスピードだったので、誰も追いかける事が出来なかった。
カラ松「そうだな、俺も何か自分に出来ないか探ってみる」
一松「そこだけはカラ松に賛成。行こう、カラ松」
部屋に取り残されたのはチョロ松とトド松と私。
私は深く眠るおそ松をただただ眺めていた。
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沖田瑠美亜(プロフ) - ここで、ネタバレしないでもらえますか？他の方がこの小説を見る前にコメントを見たら先がわかってしまうじゃないですか。ちゃんと他の読者様が気持ちよく見られるようなコメントを心がけて下さい。 (2017年12月21日 19時) (
レス) id: 24f4ffea16 (このIDを非表示/違反報告)
紅月 りんご(プロフ) - 続きが早く見たい！！カラ松もグルだったとは… (2017年8月9日 14時) (レス) id: fcfcecdd39 (このIDを非表示/違反報告)
Kaen(プロフ) - おいトッティー！！！！グルか！？グルなのか！？こんのドライモンスターめ！！！カラ松にも手を出しおってからに!！！ムキィー！！！ (2017年8月6日 19時) (レス) id: 0bc6084405 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣っち(プロフ) - トド松？！待って、頭がついてけない………。 (2017年7月31日 0時) (レス) id: 3d13f368f6 (このIDを非表示/違反報告)
神凪。(プロフ) - トド松…まさかのグル？！ドライモンスターめ…おそ松も何やってんだ！でもそんな二人も大好きです（≧∇≦）←トチ狂ってる (2017年7月30日 22時) (レス) id: a5980206f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天城 美依 | 作成日時：2017年6月28日 22時
