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第1章welcome to the Villains' world ページ2

「…ん?ここは…」


棺桶を開けて辺りを見回す


どうやら次々と目覚めてきた周りの"男性"も同じ事をする


そして私と目が合った1人の男性が私に驚く


?「お、女?!」


その声にみんな驚き私の方を見る


?「なんで女がここに…」
?「ここは男子校ではないのか?!」


(やはり…女の私がここにいては目立つな…)


さらしを巻いているとはいえ髪の長さや顔立ち、体格からして一瞬でバレてしまった…


私は周りの目を気にせず入学式の会場と思われる鏡の間に早歩きで歩いて行った


鏡の間に着くとかなりの人だかりができていた


(あれがナイトレイブンカレッジの先輩方…)


かなり個性的な姿形だがそれ以上に


鏡「汝の魂の形は……!!」


あの鏡が気になっていた


(そしてあれが闇の鏡)


私は自分の番が来るまで並んで待つ


先輩「次の人」


「はい」


とうとう私の番が来た。


鏡「汝の名を告げよ」

「A・クロウリーです」


ざわざわ…急に騒めきが聞こえる


2,3年生は私の「クロウリー」の声に反応したんだろう


鏡「汝の魂のかたちは………判らぬ」


?!


一層騒めきが激しくなる


だけど私は続けて言う


「闇の鏡よ、其方に問う。何故我の魂のかたちがないのだ」


鏡「…其方の魂は


ハートの女王の厳格な精神


百獣の王の不屈の精神


海の魔女の慈悲の精神


砂漠の魔術師の熟慮の精神


美しき女王の奮励の精神


死者の国の王の勤勉な精神


茨の魔女の高尚な精神


全てに対応する謂わば変幻自在の精神を持っている」



変幻自在…ねぇ


常に教育係の顔色を伺いどんな理不尽なものでも屈せず


常に勉強して魔法力を高め恐れられ


常に美を求められ


常に慈悲の心を持ちどんなものにも厳しく


今まで無理難題に耐えてきた私だからか



「では私はどの寮も自由に選べると言う事だな?」


鏡「もちろんだ」



良かった…


「では…茨の魔女の高尚な精神に基くディアソムニアで」



私達の会話を聞いていた先輩達が急に騒がしくなる


?「ディアソムニアだってよ…」
?「まじかよ…つかあれ女じゃね」
?「は?!女でディアソムニアとかふざけてる」



そんな声が聞こえる


?「静かに!まだ全員の寮わけが決まっていない!」



凛と綺麗で透き通る声…



私は邪魔にならない所に退いてしばらく待つことにした

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作者名:暇人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年5月10日 22時

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