狂った舌/osmn ページ13
注意:ケーキバースネタ
心が乾いている。仲良くしている仲間と食事に行っても美味しいなんて感じない。それでいて何かを求めている。
俺は何か狂っているのだろうか。
自分の何が狂っているのかすらわからない。俺はこんなに馬鹿やってんな。
少し寂れた見た目のアパートの一室で卑屈な考えを巡らせる。
ふっと自嘲すると、甘い匂いがした。
今まで感じたことのないような感覚に溺れる。全身に電流が走ったようだ。
俺はもう行動に移っていた。
力任せに扉を開け匂いの方向をみる。そこには女がいた。驚いた様に目を見開き此方を凝視している。腕を引いてそのまま自分の部屋に押し込み、扉に鍵をかける。
貴「あ、あの……。」
突然の事に驚いたのか身を固くして、俺を見上げている。
「……なんや、えらい旨そうやな。」
上目遣いで見てくる姿に理性が崩れる。こんなに食べたくなる女性が現れるなんて、思ってもみなかった。
甘い匂いに惑わされるがまま、俺は頬を舐める。
貴「っ……や、止めてくださいっ。」
必死になって抵抗しているようだが、男からしたら女の子の力なんて猫の様なものだ。
彼女の制止の声も聞かず、首筋も舐める。
あぁ、なんて甘いのだろうか。
貴「いやっ……あｯ。」
舐めたまま彼女を覗き見ると生理的嫌悪からか、涙を流していた。だが、今の俺には余計に扇情的に見えて、勢い任せに押し倒す。
彼女が流す涙に舌を這わせ、綺麗に舐めとった。
「あっまいなぁ。」
ミルクチョコレートの様な甘さ、と言えばいいのだろうか。それを連想させるくらい甘い味がして。もっと、彼女の全てを味わいたくなる。
服に手をかけようとして、気がついた。どうやら、この女の子は学生らしい。身体つきからして、高校生か大学生くらいだろうか。
けれど、関係無い。未成年であろうと、犯してしまえば彼女はきっと俺のモノになるのだから。
そんな考えになるほど彼女の味は素晴らしかった。
貴「お願いします……やめてくださいっ。」
制止の声は悲鳴になったが、その声は甘美なものとしか感じない。
彼女の声に返答せず、服を脱がす。
貴「いやっ！やめてっ！」
溜め息をひとつついて、泣き喚く彼女の頬を思いきり殴った。呆然と頬を押さえた彼女を見つめる。
「黙れ。……ちゃんと可愛がったるからな。」
にっこりと笑ってみれば、彼女は青ざめた顔をした。
衝動に駆られるがまま、俺は名前も知らない彼女を喰らい続けた。
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作者名：大佐 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月5日 15時
