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第七十四話 ページ40

「……働きたい?」


「うん。零の負担になりたくなくて」



朝食を食べながら、私は零にそう告げた。



「負担になんかなってないが…働くって言ってもどこで働くんだ?」


「昨日、寝る前に求人サイトを見てたんだが」


「そんなの見てたのか」



たまたま広告に出てきた求人サイトをタップして、試しに探してみれば

あるじゃないか、私に最適なのが



「家庭教師、なんてどうだ?」


「…そうか、Aは教師だったな」


「小中高の免許は習得してる。だから高校までなら教えられるかなって」



この世界じゃ教員免許もクソもないけど。



「それはAが本当にやりたい事?」



食べ終えた零はごちそうさまと言い食器を洗い場に持っていく。



「ああ、もちろん」


「なら、僕は止めないよ。ただし」



食べ終えた私の食器を片付け言った。



「絶対夜遅くまではしないこと。いい?」



間があったから何を言われるのかと思ったけどそれか



「わかった、約束するよ」


「じゃあ指切り」


「え?」


「ほら、小指絡めて」



そっと小指を絡めれば



指切りげんまん
嘘ついたら針千本飲ます
指切った



そう歌い、手を離し台所に戻り、洗い物を始めた。



流石の私も面を食らって、だらしない顔をする。



「どうした?」


「あ……いや、なんでもない。私も手伝うよ」



言いたいことはあったが飲み込んで

零の隣に並んで、洗った食器の水分を布巾で拭き取った。

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yu-kun(プロフ) - まだ見ていただいてる方へ。アカウント変えて続き書いてます。よろしくればプロフからどうぞ。 (2023年4月5日 4時) (レス) id: 7bcd0f2da7 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 「続き」じゃなくて「終わり」になってるから続くのか心配です....見たいです。作成さんも都合があると思うのでそこは首を長くして待っておきます!更新をが楽しみです (2022年6月24日 11時) (レス) @page46 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 続きがとても気になります!更新楽しみに待ってます! (2021年5月2日 18時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 感情がリアルで凄くドキドキします!続き楽しみです! (2020年6月17日 9時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
名無し - わー!続きが気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 5時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年10月6日 16時

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