18話 ページ24
「君が Aか、ランチアには話を聞いてるよ。歓迎しよう、今日から君は私たちの家族だ」
にこりと人の良さそうな笑みを浮かべるボスと呼ばれた男
その笑顔は僕に...、今は私か。私に向けられ、彼は私に握手を求め利き手を出していた
柔らかい笑みは慈愛に満ちていて安堵を覚える
長い間感じることの無かったそれに目の奥が熱くなり、溢れそうになる雫を零すまいと下を向いた
..私にもまだ人間らしい一面があったのか
「有難う御座います..。あの、私は貴方を何と呼べば..？助けて頂いた方の名前も聞いてないですし」
目の奥の温もりは消え、もう大丈夫と顔を上げれば目の前に差し出された手を恐る恐る握る
皺の多い、がっしりとした男らしい手はとても暖かかった
私がこの温もりを奪うんだと嫌でも思い知らされる
「私のことは..お父さんと呼んでくれると嬉しい。君は家族だからね....、となると君を助けてくれた男。ランチアはお兄さんかな？」
一通り私の手を握ると満足したのかその手を離し、男はそう提案する。
お父さん、お兄さん。心の中でそう復唱すればその言葉はストンと私の中に収まった
じんわりと心臓の辺りが熱を持ち、とても苦しい
「..お、父さん。...ランチア兄さん、」
絞り出すようにそう言えば男は...、否お父さんは満足そうに頷く
隣の兄となった男の方にも目を向ければ彼と目があった。
とても優しい目が私を捉える
グチャリと何かが潰れる音がした
【ソレハナニ？】
私の心だ
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黒壊(ガラケから) - 麗菜さん» 激しく同意です((親バカ((( (2014年10月5日 16時) (携帯から) (
レス) id: 3029444622 (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 取り敢えず夢主ちゃんかわいい (2014年10月5日 14時) (レス) id: 2638fe19db (このIDを非表示/違反報告)
黒壊(プロフ) - ひびきさん» ありがとうございます。更新頑張ります (2014年8月25日 9時) (レス) id: fb784deefe (このIDを非表示/違反報告)
黒壊(プロフ) - 雲雀ioveさん» 面白いなんていってもらえて光栄です。最新をできるだけ早く更新できるよう頑張ります。 (2014年8月25日 9時) (レス) id: fb784deefe (このIDを非表示/違反報告)
ひびき - 面白かったです！更新、頑張ってください！楽しみにしてます！ (2014年8月23日 14時) (レス) id: 1e7d44277d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流兎 | 作成日時：2014年5月18日 20時
