85話 昔話 ＮＯｓｉｄｅ ページ43
むかしむかしの、そのむかし…
都にお姫様と術者がいました。
お姫様に沢山の結婚の申し込みが来ましたが、お姫様は術者の彼を愛していました。
彼もまたお姫様を愛していました…
2人は深く愛していましたが、お姫様は人間ではなかったのです。
不死の命を持つとされている、月の使途でした。
たとえ、人間でなくても彼はお姫様自身を大切に思っていました。
ですが、遂にお姫様は月へと帰ってしまい愛する人と離れ離れになってしまいました。
数年たったある日…
お姫様は彼の目の前に現れましたが、お姫様にはもう光がありませんでした…
それどころか、人類の敵となって表れたのです。
お姫様は言いました。
『愛も優しさも悲しみも…私がすべて壊してやるっ！』
悲しみも喜びも、すべて消えてしまえばいい…。
そう、お姫様は愛する人への想いを閉ざしてしまいました…。
すると、月の使途と人類は争いを始めました。
終わりの見えない、長い長い争いでした…。
ある時、お姫様を殺そうとする攻撃を彼は自分を犠牲にしてお姫様を護ったのです。
お姫様を護ったせいで彼はたくさんの血を流しました。
『なぜ…？どうして私を護ったの…っ?不死の私は死ぬことはないのに…』
血だらけの彼を抱きしめながらお姫様は問いました。
彼にはもうしゃべる力は残っていません。
お姫様が敵となったとしても、愛する思いを止めることができなかったのです…
お姫様は願いました…。
その願いは、誰でも一度は願うものでした……。
『お願いだから、目を開けて』
この願いは、彼の時間、生を止めて呪いとなりました。
罪を犯してしまったお姫様は消滅してしまいましたが、魂だけが残りました。
人類はその魂を”ある器”に封印することにしたのです。
呪いをかけられた彼は、千年以上たった今でもその呪いが解かれることはなく
お姫様の願いは彼を苦しめ続けているのです…。
･
･
･
ﾊﾟﾀﾝ
?「…ﾌｯ､呪いか」
少年は本を閉じ、黒く長い髪を揺らす。
?「お姫様は罪を犯した…彼を救うことができるのは、お姫様と同じ力を持つ者だけ…
そうだろう…?………A」
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ちりめんじゃっこ(プロフ) - 未來さん» 了解です(≧▽≦)読みに行きます!!良いですよねオリオンの刻印…!!イナオリバージョンも書きたくなってきます…! (2019年2月2日 22時) (
レス) id: 9ac8b9c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
未來 - ちりめんじゃっこさん» いえいえ！ はい、私の作品の題名は、僕の刻印と私のサッカーの運命と言います。 是非、読みに来てくださいね？ (2019年2月2日 17時) (レス) id: 2782d39490 (このIDを非表示/違反報告)
ちりめんじゃっこ(プロフ) - 未來さん» うう…ありがとうございます(´Д⊂ヽ本当にゆっくりですが頑張りますね!!ぜひ、教えてください^^ (2019年2月2日 16時) (レス) id: 9ac8b9c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
未來 - とても面白いです。 更新、作者さんのペースで頑張ってくださいね！ 私も初心者ですがオリオンの刻印の作品を１つ書いてます。 作者さん、良かったら私の作品の題名を教えますか？ (2019年2月2日 12時) (レス) id: 2782d39490 (このIDを非表示/違反報告)
ちりめんじゃっこ(プロフ) - イナミツさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえると嬉しいです( *´艸｀)直しますね(汗) (2018年12月24日 23時) (レス) id: 9ac8b9c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちりめんじゃっこ | 作成日時：2015年5月1日 7時
