田舎 ページ15
藤「チッ、マジかよ〜。」
おしゃれなドアの向こうには
嫌味なくらい照りつける
キラッキラの太陽と
蒸し暑い空気が待っており
思わずため息が漏れる
あぁー、早速帰りたい…
そう思いながらも
頼りない地図を見ながら進んでいく
…にしても、…静かだな
東京と比べると、本当に同じ日本?と疑うくらい
そのぐらい静か
微かに聞こえてくるのは
木々の優しく揺れる音と
時々聞こえる小鳥のさえずりぐらい
人も居る感じじゃなく
唯一、家を出てここまでで出会ったのは
塀の上で鯵の開きのようになって寝ていた
少し太り気味の三毛猫のみ
車も軽トラが一台通っただけ
小さな住宅地が向こうの方に見えて
地図ではそこの近くにスーパーがあるらしいが
結構な長い道のりで…
そこ以外は
周りを見渡す限り
緑、緑、緑、…
今まで歩いて来て
出会った家も
シェアハウスの隣にポツンとある
三毛猫がいた
小さな家一件だけ
お隣さんに挨拶行かないといけないな…
どんな人だろ?…やっぱ、年配の方かな?
てか、シェアハウスのこと、バラしていいんだっけ?…
そんなことをボーッと考えながらも
カラオケもコンビニもない道を
住宅地の方へ向かって歩いていたけど
ザブーン…ザブーン…
…え?
俺の足が止まった
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作者名:もも | 作成日時:2014年7月23日 23時