一発芸なんか欲しいなぁ・・・ ページ3
少「やめて!髪崩れる!!」
『おやぁ?満更でもないようだけど?』
少「もう!!!」
可愛いけどこれ以上言ったら流石に本気で拗ねられるね
『ごめんってお詫びだよ』
懐からかごから摺った林檎を片手で出した
少「・・・林檎?」
『とくとご覧あれ』
少女の手で器を作らせて林檎を持っていないもう片方の手で短刀を出した
ザシュッ
短刀で林檎を4等分に切って芯の部分を切り落としウサちゃんりんごを作った
『また詰まらぬものを斬ってしまった・・・』
13代目石○五右衛門風にキメてみた
少「わぁ!!!」
『メッチャ頑張った・・・!』
少「凄い!!どうやったの!?」
『秘密♡』
言えねぇ、前世のマフィア時代の相棒と必死こいて練習した一発芸なんて口が裂けても言えねぇ←
少「美味しい」
『良かったよ因みにこれ摺った林檎だからおばさんにも言っちゃ駄目だよ』
少「え!?」
『大丈夫、あの親は拳骨一発で許してくれるから』
その後は鬼ごっこしたり喋ったりして日が暮れた
『日暮れちゃったね、帰らなきゃ』
少「バイバイ!」
『じゃあね
あまね』
あまね「気を付けてねー!」
日暮れちゃったから拳骨で済まないかもな
これは覚悟しておかなきゃだな
ふと脳裏に昔読んだ漫画の台詞が蘇った
ーー「幸せが壊れる時は何時も血の匂いがする」
『ただいまー日は暮れたけど拳骨は勘弁していただきた・・・い・・・』
ピチャピチャ音を立てて母の着物を着た何かを食っている生き物が居た
腹の空かせた熊か?いや熊じゃない熊はあんなに小柄じゃない
平和ボケしてた何時も弱い奴からは何かが奪われる
マフィアで学んだ筈だ・・・
頭は冷静なのに感情は黒く渦巻いていた
鬼は遠い玄関に居た私には気づかないで窓から出て行った
『・・・・ァ』
なんなんだよ私が速く帰ってきたら守れた命じゃないか
信じられない、こんなに誰も守れない自分が
完璧に勘違いしている夢主ww→←掛け持ちしちゃったなーーぶっちゃけ鬼滅は上手くできるかな?
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作者名:樹羅 | 作成日時:2022年12月22日 16時