友であり右腕 ページ17
『と言う様な感じでした』
館「そうか、楽しそうにしていたかい?」
『ええ、とても』
屋敷に帰った時は女中さんにメッチャ心配された
若干殺意の目を向けられたが私は何も見ていない
ウン←
館「でもまさか、連れ出すとは思わなかったよ」
『おや、予め予想はしていたのではないですか?』
館「どうゆうことだい?」
『次期当主が行方不明となったら大騒ぎして追手が来ると思い、どうやって撒こうかと考えていましたのに誰も来なかったので
恐らく警備員や柱達に追わないよう命令していたのでは?』
マジで悩みながら走っていたのに誰も来なかったから拍子抜けだった
館「1つの可能性としてね、でも本当にやるとは思わなかったよ」
『しかし、正直打ち首覚悟でやったのにお咎めなしとは少し驚きました』
館「此方が頼んだ事だ、咎める理由がないからね」
『あの後耀哉様はどうでした?』
館「街であんな物やこんな物を見たと笑顔で自慢していたよ、それに始めて「長生きしてください」なんて言われたよこんな家系なのにね」
『私個人としてもお館様には長生きして頂きたいです』
館「ありがとう」
この3ヶ月後お館様は亡くなられた
医者には半年前から明日死んでもおかしくないと言われていたそうだが、息子の成長を見て安心したのだろうか
お館様を埋葬した日は生憎の大雨だった
父親の墓を前に濡れながら声も上げず静かに泣く耀哉が居た
右後ろに立ちお館様に黙祷を捧げる
大粒の雨が体を叩きつける
耀「A」
『はい』
耀「今日から私がお館様だ
一緒に鬼殺隊を支えてくれるかい?」
耀哉、いやお館様の前で片膝を付く
『勿論でございます
貴方様の部下として、友として、右腕として
共に鬼殺隊を支えていきましょう
光柱御影Aの名にかけて』
耀「よろしく頼むよ」
『御意』
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作者名:樹羅 | 作成日時:2022年12月22日 16時