打ち首覚悟で夢主誘拐する← ページ15
お館様に光柱を襲名して屋敷を歩いていると縁側に腰掛けている耀哉様を見つけた
『どうかなされましたか?浮かない顔をしておりますが』
耀「!庭の花がキレイだなと思って少しだけ私もこの花の様に一瞬で散っていくのかなと思ってね」
・・・気に食わないな
なんだよその諦めた様な目は、子供がしていい目じゃあない
残してしまったあの子を思い出す
『耀哉様、少し出掛けませんか?』
耀「・・・何を言っているんだい?」
『?ですから少し出掛けないかと』
耀「それは無理だよ」
『・・・問答無用です!!』
耀哉様をお姫様だっこして屋敷を飛び出した
呼吸を使うわけにはいかないけど、耀哉様が怖がらないスピードで走る
取り敢えず1番近くの港町にむかう
屋敷の外に出た時から景色に夢中になってキョロキョロしていた
屋敷の中とは大違いだ
耀「街はこうなっているんだね」
『これでもまだまだ一端ですよ』
耀哉様の手を引いて街の中心部に行く
耀「Aあれは?」
『ああ、あれは灯台ですね夜中船が迷わないようにする為の目印です』
耀「あれは?」
『ああ、あれは・・・』
耀「これは?」
『それは最中ですね、食べてみますか?』
耀「でも、間食は駄目だって女中さんが言っていた」
『ハァ最中2つ』
「はいよ!」
耀「一寸!」
『今日は解禁ですよ』
食べ歩きをしたり、街を回ったり釣りをしたり夕方まで耀哉様を連れ回した
今更だが私とんでもない事しているな・・・
最悪打首じゃ済まないかもな←
夕方になって近くで港町がきれいに視える高台の上に耀哉様を連れて行った
『どうぞ』
竹の水筒を渡す
耀「ありがとう」
夕焼けで茜色に染まっている景色がキレイだな
耀「A」
『なんですか?耀哉様』
耀「どうして私を屋敷のから連れだしたんだい?」
『ご迷惑でしたよね、すみません(苦笑)』
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作者名:樹羅 | 作成日時:2022年12月22日 16時