初夢小説以外Side ページ13
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私は寺の住職をしながら子供達を養っていた
子供達を養うのは大変だったがそれなりに幸せだった
だがある日ある子が寺の金を盗んで帰って来ないと寺の子供達が騒いでいた
日が暮れてもその子供は帰って来なかった
心配だったが直に帰って来ると思ったから他の子供達を寝かし付けて藤の香を焚きお経を読んでいる時だった
明らかに人ではない何かがが子供達の居る部屋に飛び込もうとしていた
「何をしている!?」
鬼「ギャハハハハ!邪魔だァ!!」
急に殴りかかってこられたが、気配で分かっていたので間一髪で躱す
「やめろ!!」
それでも部屋に向かおうとしていたので殴り飛ばして子供達のいる部屋から遠ざける
「先生!?」
物音で子供達が出てきてしまった
「ダメだ!逃げなさい!!」
鬼「ケヘヘ、旨そうな餓鬼だ!!」
鬼が襲い掛かってきて子供達を守る様に覆い被さる
『光の呼吸 壱の型光芒一閃』
盲目の私でも感じられる程の光が感じられた
『怪我は?』
女にしては比較的低い声がした
「大丈夫だ」
『そうか無事なら良かった』
「今のは?」
ずっと気になっていた疑問だ
『鬼だ、人を喰らう元人間』
『良く子供達を守りながら耐えたな、凄い事だ』
安心して急に膝から力が抜けて崩れ落ちた子供達に心配させてしまったが
『鬼は藤を嫌う夜には藤の香を焚いて寝れば鬼は近づかない』
「貴方は誰ですか?」
『御影、唯の鬼狩りだ』
「その鬼狩りというのは給料は良いのか」
『・・・鬼狩りになりたいのか?』
「寺は鬼に壊され、もう行く所もないそれに子供達も居る
働かないわけには行かない」
『失礼だがお前は盲目だろう?戦いに不利になる
それに金目的で入る者は早死する他を当たれ』
「私は昔から気配に敏感だ、戦いに問題は無い
それに子供達に怖い想いをさせた鬼が許せない」
『・・・だったらこのあと来る隠と言う者に申し出ろ、戦いの術を教えてくれる師を紹介位はしてくれるだろう』
少し諦めた様に言われた後、女の気配が突然消えた
恐らく彼女は鬼狩りという命がけの世界に私を引入れたくなかったのだろう
優しい人物なのだろうな
太陽が登った頃、逃げた子供が戻って来て藤の香を消したのは自分と名乗り出てきた
なんでも襲って来た鬼に脅されていたらしい
結果的に子供達が無事だったので赦す事にした
ーーーーーこれが悲鳴嶼行冥が鬼殺隊を志すきっかけの出来事だった
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作者名:樹羅 | 作成日時:2022年12月22日 16時