愛傷−それは愛した証− Part.2

§Sixty-seven ページ17

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大「あーおいしい♪」

涼「見せつけるように食べるな。」

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大「えっ、俺は見せつけてるつもりなんてないよー。」

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いや、見せつけてます。

見せつけるつもりで食べてます。

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Aが作ってくれた卵焼きの味が

口の中で広がり、幸せになる。

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そして、その味わっている最中に

ﾎﾟｹｯﾄの中で震える俺のｹｰﾀｲ。

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涼「わかりやすい。」

大「何が?」

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涼「顔がにやついてるから

Aちゃんから来たのがすぐわかる。」

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件名：
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仕事中にごめんね。
友だちに誘われて、
今から少し出かけます。

でも、夜には帰るから。
心配しなくて大丈夫だからね。

夜ご飯作って待ってます♪

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出かけるのは少し心配だったけど

友だちと一緒って書いてあったし、

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「待ってます」

その響きの方が俺の心に残ってしまった。

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涼「ねぇ、今日大ちゃんの家に行ってもいい?」

大「は?何でだよ。」

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涼「何でって、んー……ほら、仕事の打ち合わせ!」

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大「ただAに会いたいだけだろ。

絶対会わせないからな!」

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