ファーストラブ4 (ページ47)

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197「二人きりの控え室」玉森side ページ47

玉森side

ー控え室ー

(玉森)「ごめん、時間作ってもらっちゃって…。」

(藤ヶ谷)「うん。」

(玉森)「その…話しっていうのが…」

(藤ヶ谷)「Aちゃんのことだよね？」

(玉森)「えっ…」

未だ話し始め無い前に先を言われ、スタートから自分の中で作ってきたシナリオが崩されていき…、、

テンポが乱されていく。

(玉森)「……、、。」

……、、、

ガヤは、控え室に置かれてあるソファーに深く座ると背もたれに寄りかかった。

(藤ヶ谷)「Aちゃんから聞いたって感じ？」

(玉森)「あぁ…、うん…、その事なんだけどさ…、」

(藤ヶ谷)「ごめん、黙ってて。

2人で食事に行ったんだ。」

(玉森)「……、、、」

…分かってる、その事も Aから聞いてるから。

だから今初めて聞かされた話しじゃ無いから平気。

だけど、

〝2人で食事に行った〟という言葉を直接聞くだけで…、

胸にグサっとナイフが刺さるような心地になっていく…。

…Aのことが好き過ぎて…。

……

(藤ヶ谷)「俺が食事に誘ったんだ。

Aちゃんには、しおりとのこと…協力してもらってたから。」

…このままだと、この場の空気もペースも、完全にガヤに支配されていく…、、。

俺も言わなきゃ／

(玉森)「Aから話しは聞いてるから大丈夫だよ。

だけど、これからは…、2人で食事はやめて欲しいんだ…。」

(藤ヶ谷)「……。」

…ガヤは、俺の話しを黙って聞いていた。

……、、

(玉森)「……。」

(藤ヶ谷)「……。」

…それから、しばらくお互い沈黙した。

……、、

…

…

…その気まずい沈黙を破るようにガヤが口を開いた。

(藤ヶ谷)「分かった。

ごめんな。

Aちゃんと2人で会わないから。」

(玉森)「うん！」

さすが、ガヤだぁ〜！

と、思ったのも……、、

束の間／

(藤ヶ谷)「俺も Aちゃんと2人きりで会わないから、

玉も…、しおりと2人きりで会わないでな。」

(玉森)「／それはっ、もちろんだよ！！」

そんなの当たり前だよ！

しおりと2人で！なんて会いたくも無いし、

こっちが御免だよ！！

(藤ヶ谷)「俺も、しおりを離さないから…、

玉も Aちゃんを離さないでな。」

(玉森)「うん。分かった。」