1%の恋〔9〕 (ページ42)

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427「何やってんだ…、俺は」藤ヶ谷side ページ42

藤ヶ谷side

…だけど、俺はロクに探しもしなかった。

ざっとは見回してはみたものの、

まさか…うちに本当に落ちてるなんて思いも寄らなかったから…、、。

、、、、、、、

(玉森)「そのネックレス…、

A…、、見つけちゃってるんだ。」

(藤ヶ谷)「／ぇぇえっ？！、、'''''」

、、、、、

／何だよ、それ、、、、、

／ネックレスまで出てきたら、

最早、誤解しない方が難しく、、

／誤解されて当然じゃん…、、、、

……、、、、

(玉森)「そんなネックレス、捨てちゃえばいいのにねっ…、

A…きちんと保管してあるってさ。

今でもガヤの家に…」

(藤ヶ谷)「……、、」

もう顔面蒼白で言葉を失った、、。

(玉森)「他人の物をむやみに無下にはできないってさ…。

騙されて、ハメられた相手の物なのにね…、

Aって、どこまでもお人好しというか…、

心が純粋で綺麗でさ…」

(藤ヶ谷)「ごめん、玉…、、

教えて欲しい…、、」

俺は、頭を下げた。

それは、何とも情けない姿だった…、、

(藤ヶ谷)「…その…ネックレスは…どこにある…、、、」

自分の家なのに他人にありかを聞く始末、、。

今の俺は、すがりつくような哀れさの滲み出た顔で…、、。

……、、、

(玉森)「寝室のクローゼットの中だって聞いてるよ…。

…その引き出しに入れて保管してるって…。」

(藤ヶ谷)「……、、、、」

…………………

………

…

…その夜、

俺は帰宅するとすぐさまクローゼットを開け、

片っ端から引き出しをひっくり返した。

……、、、

(藤ヶ谷)「／あっ…たぁ……、、、。」

俺は、ネックレスを見つけ、手に取ると落胆した。

それは、引っ越しの荷物としてまだ Aに渡しきれていなかった引き出し…、

ジュエリーボックスの中から発見された。

しかも、Aは自分のネックレスと並べてそれを大切に保管していた、、。

(藤ヶ谷)「…何やってんだ…、俺は…、、」

壁にズルズルともたれ、

床にドサっと座り込んだ。

……、、