1%の恋〔9〕 (ページ40)

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425「渡されたメモ」藤ヶ谷side ページ40

藤ヶ谷side

好きな子を自分の手で幸せにできる事が一番だけど、、

…こう言われてしまった今…、、

どんな形であれ、好きな子が幸せになる姿を願う事が今の自分にできる事。

……

(藤ヶ谷)「そんなっ、気を遣わなくて平気だからさっ。

俺、Aとはきちんと別れてるから安心してよっ。」

…そうだ、この場に及んで気遣いなんて御法度だ。

させちゃいけない。

…背中を押して二人の門出を…

(藤ヶ谷)「Aと、頑張っ…」

…そう言いかけると……

(玉森)「ガヤ…、

俺の話し、聞いて…。」

困り顔を向けられた。

……、、

話題が故にどうやら気分が昂ぶって、

俺は一方的に話し過ぎてしまったようだ、、。

……、、

…………

(藤ヶ谷)「／ごめん、ごめんっ、、

うん、いいよっ、何でも聞くよっ！」

俺は椅子に深く腰掛け、

ペットボトルの飲料を口に含んだ。

…

(玉森)「Aにフラれたよ…」

(藤ヶ谷)「／っーー！！」

…その瞬間、ビックリして思わず口に含んでいたのを吹き出した／、、、、

自分が思っていた事と、こうも真逆の事を言われては、、。

…

(玉森)「俺…、Aのことがずっと好きでさ、

気持ちをきちんと伝えたいなって思ってさ…。

……、、

だけど、フラれたよ。」

(藤ヶ谷)「えっ…、あっ…、、」

どっしりと構えていたのなんて、ほんの束の間の事だった。

俺は、吹き出した飲料で濡れた口元や洋服を慌ただしくティッシュで拭き取った。

、、、、

この話しの展開に、どうリアクションをしたら良いのか、

どう答えたら良いのか分からず、

そんな動作しか取れず、、。

…

(玉森)「これ、Aのバイト先。

これは、Aの引っ越し先のアパート。」

玉は、俺にメモを渡してきた。

(玉森)「A、表参道の、このチョコレート専門店でバイトしてるんだ。」

メモに目を通すと、店名が書かれていた。

(玉森)「引っ越し先は……」

〝ベルアラモード〟と書かれており、住所が記載されてあった。

、、、

俺が、数週間前に行った場所…、

フラれた場所だ…。

……、、

……