415「光」 ページ30
(玉森)「A！！
起きてっ、起きてっ！！」
A「…zzz、、う、うん…、、」
玉森さんの声と共に揺すり起こされ、
車の時計を見れば4時50分…。
しりとりをしていた時、ぼんやり眺めた時計は3時過ぎだった…。
だから、眠ったといっても2時間弱というところだろうか…、、。
眠くて眠くて…脱力感のまま目を擦ると、
灰青色のおぼめくような光が遠くの大樹を染めている。
…
(玉森)「行こうっ。」
玉森さんは、自分が巻いていたマフラーを私の首に巻くと、手をしっかりと取り…
私達は、車から一緒に駆け出した。
…
A「すご…い…。
／／朝の最初の光……／／」
朝日が渺々たる彼方に昇る。
すると、光の領域が次第に広がっていき、
夜の闇が後退していく…。
A「／／見て……、玉森さんっ…。」
昇り始めた太陽に醒まされるように、私達が今こうして立つ下に広がる街や村は徐々にくっきりと姿を現し始めた。
それは、まさに…太陽が世界を新しい光で満たしていく瞬間で……
A(玉森)「今日もイイ一日になりますように…。。。」
私は光に向かって手を合わせると…
隣からの声と揃って…
A(玉森)「／／／」
顔を見合わせた。
A「／／同じ事 言っちゃいましたねっ／／」
(玉森)「／／ふふふっ、だねっ／／」
朝日が眩しくて眉間がくすぐったくなりながらお互い微笑めば…
(玉森)「ここが、俺のお気に入りの場所！」
2人で思いっきり朝の空気を吸い込んで、深呼吸した。
…
(玉森)「毎日忙しいとさ…、自分の初心とか足元って、忘れがちになるものじゃん。
そんな時、ここへ来て…、
思いっきり光を浴びて、手を合わせるとさっ、
自身の反省もできるし、
冷静な自分を取り戻す事ができるんだよね。」
そう…話しながら朝日を見つめる玉森さんの横顔は綺麗で…、凛々しく…。
A「／／…」
思わず、見惚れれば…
(玉森)「�爐覆某震面椶妨譴辰討襪鵑任垢�ー？！きゃはははは〜��
って、今 思ったでしょ？？(爆笑)」
A「／／そっ、そんな事無いですよっ、、。
手を合わせて願いたくなるのは私も同じでっ、
この光に込められた思いに近づけるような…、、
うん、まさに、ザ、日本人の心です！！」
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作者名：りんこ | 作成日時：2021年8月29日 0時
