137「胸から顔を上げ…」 ページ37
A「／そんなはずありません！／、、
どうして、玉森さんなんですか？！／、、」
…そうだよ、私は自分の過去の話しを打ち明けようとして／、、
なのに、
何で 玉森さんが出てくるの？？、、、
(藤ヶ谷)「ん？それ、俺に言わせる？」
A「？！、、、」
(藤ヶ谷)「泊まりだったの？
朝帰り？」
えっ……、、
もう何の事、、
何がどうなってるの……、、
……、、
すると、胸から顔を上げ、
頭の中が真っ白な私を真っ直ぐ見つめる藤ヶ谷さん。
(藤ヶ谷)「ユイから聞いたんだ…。
この前、玉に 会社の前まで送ってもらってたらしいね。
それで、前日と同じ服で通勤してきたって…、、」
えっ……、、
それって……、、
…この前の大雨の日の事…、、
……、、
確かに、
私は、あの夜…
玉森さん家に泊まり…、
翌朝、会社まで送ってもらった…、、。
前日と同じ服で通勤もした…、、。
／だけどっ、
／あれはっ！
A「／待ってください／！
／誤解です／！」
／大雨で、、
／自宅の鍵も無くて、、
／玉森さんのご厚意で…
／…
／それを、まさか…ユイに…、、
見られたなんて……、、
(藤ヶ谷)「じゃ…ユイの見間違いかな…？」
A「見間違い…」
…では無い／
ユイが見た事は事実。
／だけど…
それには理由が／！
A「／あのっ、それはっ…、
その日、
大雨で、
自宅の鍵が…、
それで玉森さ…」
(藤ヶ谷)「A…、寂しくさせて ごめん。
俺が悪かったと思ってる。」
まだ言い終え無いままに話しを遮られ…
……、、
それは、もうこれ以上、私の話しを耳に入れたく無いというようにも感じられた。
(藤ヶ谷)「付き合って早々、こんなに会えないんじゃ Aに悪いな…って、思ってはいたんだけど…、、
…ごめん。」
そう言うと、私の頭を優しく撫で…
(藤ヶ谷)「A…、俺だけを見てて欲しいんだ。」
………、、
…藤ヶ谷さんは、私が玉森さんと何かあると思ってる。
でも、逆の立場だったらどうか？と考えた時、
そう捉えられてしまっても仕方ない、と……、、
だから…
この事も…
過去の話しを打ち明けようとしていた事も…
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作者名：りんこ | 作成日時：2020年10月31日 1時
