1%の恋〔3〕 (ページ23)

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123「天使とお星様」玉森side ページ23

玉森side

A「…私、、トロイし…ダサイしで…、、

周りをイラつかせてばかりで、イイ所ちっとも無くて／、、

〝存在するだけでトロくて迷惑な奴〟

って、中学生ぐらいの頃からだったかな…言われるようになって、、。

／、、私、何にもできないし、生まれてこなきゃ良かったな…って、思ってた時期もあって…。」

……、、

…それを言う Aは当時を思い出すかのように履いているスカートをぎゅっと握りしめる。

…、、

俺は、すかさずその手を離さずに上から添えた。

A「…うん…、…でも、母が言ってくれたんです。

〝たくさん努力してるのを知ってるよ〟って…。

……、、

〝人はそれぞれ素敵な羽を持っていて、その羽は大きさも働きも違うから、自分の羽にあった空を見つけて飛び立てるような大人になればいいんだよ〟って…。」

…そう言うと俺の顔を見て、ほほえみ…

A「私の唯一の特技？になるのかもしれませんが、絵を描く事だけは子供の頃から好きで。

母の、その〝羽〟の話しが胸に響いたのもあって、

私、自分を励ます意味でも今まで挑戦した事のない大きなキャンバスに〝天使〟をデッサンしてみよう！って思って！

大学入学の上京を機に描き始めたんです！」

なるほどね～、それで〝天使〟かぁ。

……

…そう頷く俺とは対照的にAは急に口ごもり／、、、

(玉森)「ん？ A…？」

助手席の Aに目を向ければ…

A「実は、母…、お星様になっちゃったんです。

それからは…、、キャンバスへ向かう気力も、、

筆を握る気力も、、

無くなっちゃって、、。

〝天使〟のイメージも全然膨らまなくなっちゃって…。

……、、。

うん、でも今日！！

すごく久々に〝天使〟！！描きましたっ！」

えっ…、、

…お星様って……、、

……、、

…Aの過去に、そんな辛い事があったなんて…、、

……、、

(玉森)「A、ありがとうねっ！！

俺、Aの〝久々〟をもらえて嬉しいよ！」

A「／／うんっ／／

玉森さん、すごく素敵な羽を持ってる人だな…って思ったので！

私の〝久々〟プレゼントしますっ。」

(玉森)「／／／」

……