1%の恋〔2〕

93「俺の為に…」藤ヶ谷side ページ43

藤ヶ谷side



A「／／えっ、いや…、うん…。

／／先日…お気に入りの場所になりました。」






(藤ヶ谷)「…ん？先日？」




思わず聞き返せば…






A「／／……、、実は、下見に…ですね…来まして…、、、／／」






(藤ヶ谷)「えぇっ？！下見？！」




何度も おうむ返しで申し訳ないと思いつつも、

Aの口から出てくる言葉に驚きが隠せず。




…




…すると、すごく気まずそうに顔を歪め…






A「／すみません、、こういうのキモイですよね、、。

、、

／あっ、えっと、／私、あがり症で、、。

緊張すると上手く話せなかったり、

すぐテンパるもので…、

それなら予め！と思って、下見に来まして、、、。

忙しい中、時間を作ってくださった訳だし、

それなら楽しんでもらいたいし、

この前 海に連れて行ってくれた時も すごく楽しい日にしてくださったので、

今度は私が…／／と思ったりもして…。」




…そうだったんだぁ…、、、




俺の為に、そんな風に…、、




そこまで想ってくれてたなんて…




／／…




Aを見つめると、折り畳み傘を二本…胸のところで抱きかかえていた。




…




きっと、その傘も、二本って…、、

俺の為で…、、




／／…






A「／、、だけど…、、

さっきのケーキ屋さんもそうだし…、、

ここの薔薇庭園もで…、、。

楽しい日どころか、こんな事ばかりで 本当っごめんなさい／」




さっきよりも、さらに クシャクシャに顔を歪める A。




俺は、立ち上がり、

園内入り口前の貼り紙へ。






(藤ヶ谷)「仕方ないよっ。

臨時休園だって。

Aのせいじゃないよっ。」




貼り紙には、

植物入れ替え及び芝生育成の為 臨時休園と書かれていて…






(藤ヶ谷)「だけどっ！園内の中にある教会はやってるみたいよ！

行ってみようよっ！」




俺は、まだしゃがんだまま暗い表情を落とす Aの手を引き、

教会へと向かった。

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