221「ちっ」藤ヶ谷side ページ21
藤ヶ谷side
…こうして目の前で行手をしおりに塞がれては突っ撥ねる事もできず、
俺は仕方無しに その場から二人の行方を目で追うと…、
数メートル先の喫茶店の前で足を止めていた。
旅行会社のお申し込みカウンターの次はお茶か?
……、、
ややしばらく入店を悩んでいる様子だったけど、彼が先頭を切る形で喫茶店の中へと入って行った。
(藤ヶ谷)「ちっ」
思わず舌打ちせずにはいられず…。
そんな俺を見て、ふわっと笑顔を見せる しおり。
(しおり)「店の中までは、さすがに入れないからね!
これで尾行は終わり!
早くうちらも食事行こうー!
お腹ペコペコ〜」
その表情は、安堵にも見えた。
しおりは、元来た道をズンズンと引き返して行く。
俺は、その後を心中定まらない思いのまま歩いた。
(しおり)「私ねっ、太輔のそういうところ、嫌いじゃないよ。」
(藤ヶ谷)「ん?」
(しおり)「仲間想いなとこ。」
(藤ヶ谷)「/あぁ…、、うん…。」
(しおり)「でも、今は舞台初日を控えてるんだから、自分優先で考えた方がいいと思うけど。
あぁ〜、ハラハラした〜」
そういうと、しおりは、帽子を深くかぶり直し…
(しおり)「さっきので心臓止まりそうになったから、
お詫びに今日はデザート2つ注文していい?!」
(藤ヶ谷)「うん。」
しおり…、ごめんな。
ありがとう。
…
だけど、この事は…、
うん、これからの事は…、
俺に任せて欲しい。
ー ファーストラブ ー
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りんこ(プロフ) - ソフィアさん» お返事遅くなりました。ソフィア様のコメントに確かに!と思ってしまいました。作者うっかりでした。ありがとうございました (2022年12月4日 0時) (レス) id: 3cd5f55fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませてもらっております。焼肉のためシャワーって、主人公ちゃん!ワンピのニオイは取れませんよ!と、思ったけど、多分ラボンのファブリックミストをシュッとするんで解決!ですよね? (2022年11月5日 20時) (レス) @page40 id: 06f6b1f19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんこ | 作成日時:2022年9月18日 1時