219「あの子…」藤ヶ谷side ページ19
藤ヶ谷side
/ウィーン/
旅行店の自動ドアが開き…
「ありがとうございました〜」
ふらっと目を向ければ、中からカップルが出てきた。
(藤ヶ谷、しおり)「…??、ん??!!、、」
と、同時に俺らは全く同じリアクションを取っていた。
しおりが目を丸くして俺の顔を見る。
俺も目を丸くして しおりの顔を見た。
(しおり)「…ね…、今の…」
俺は、しおりが最後まで言い切らないうちに身体が勝手に動き出していた。
まさに、衝動的に…
そのカップルの後を追いかけていた。
…
だって…、
旅行店から出てきたのは……
(しおり)「太輔っ、
待ってよ、、」
しおりが俺の背中を追ってくる。
(しおり)「どうするつもりなの?!、、
後追って、、。
声でも掛けるつもり?!、、」
(藤ヶ谷)「だって、あの子…」
そこまで言うと、しおりが、/バッと俺の前に立ちはばかり、
行手を塞ぐ。
(しおり)「あの子、Aちゃんに間違いないよ。
私も見た。
Aちゃんだと思う。
2人で見たんだから、見間違いなんかじゃない。」
そう…、そのカップルの彼女の方は、Aちゃんだった。
一瞬…、
いや、今も…目を疑ってならないけど…、
うん、見間違いなんかじゃない。
確かに、あれはAちゃんだ。
…
(しおり)「だからって、何で そんなムキになって後追ったりするの?!
私達には関係無い事じゃん。
Aちゃんが、どこで、誰と、どうなっていようと…。
そもそも、Aちゃんの隣にいた人…、ただの男友達かもしれないんだよ!」
…しおりの言う通り、Aちゃんが、どこで、誰と、どうなっていようと…、俺と しおりの関係にヒビが入る訳でも無いし、
もっと言ってしまえば俺らには全くの無害であって、無関係というところだ。
うん、あの隣の青年…ただの男友達なのかもしれないしな。
/だけど、何で こんな所に男友達といるんだか?
旅行会社だぞ、
旅行お申し込みカウンター。
男友達と旅行っていうのもね…、
考え難いよな。
…そう思った時に、すぐさま思うのは玉のこと。
Aちゃんは、玉の彼女だろう…。
じゃ…、何で…。
何やってんだよ。
/…
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りんこ(プロフ) - ソフィアさん» お返事遅くなりました。ソフィア様のコメントに確かに!と思ってしまいました。作者うっかりでした。ありがとうございました (2022年12月4日 0時) (レス) id: 3cd5f55fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませてもらっております。焼肉のためシャワーって、主人公ちゃん!ワンピのニオイは取れませんよ!と、思ったけど、多分ラボンのファブリックミストをシュッとするんで解決!ですよね? (2022年11月5日 20時) (レス) @page40 id: 06f6b1f19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんこ | 作成日時:2022年9月18日 1時