ファーストラブ (ページ4)

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4「気になる彼女」ページ4

玉森side

(宮田)「でもっ、日本語が通じないとっ(爆笑)」

(玉森)「うん、そうなんだよねー。

って、おまえ！

バカにしてんだろっ！w」

宮田のふざけた態度に、差し入れのマカロンの箱を取り上げた。

(宮田)「あははは(笑)ごめん、ごめんー(笑)

具体的にどんな感じだったのー？w

Which one would you like?とか聞かれちゃった感じ(笑)？！」

(玉森)「なんだそれゃ？！w

／そうじゃなくてー、」

俺は、先程のやり取りを宮田に話した。

〝フランボワーズを5個！〟

って言う俺に対して…

〝ごめんなさい、フランボワーズは…、、
もう一度…宜しいでしょうか？、、〟

と、聞き返してくる彼女。

ここまでは、よくあるあるなやり取り。

聞きそびれた、

聞き漏れた、というところかと。

だから、

〝5個…〟

って、再度言い直すも…

〝？〟な顔と表情の彼女。

それどころか、マカロンのショーケースに少し身を乗り出し、右耳を俺の方へ傾けるように前屈みの姿勢を取ってくる。

、、

なんだ？！一体…、、

…そう思い、

〝、、？？
えっ…あの…、5個！〟

…今度は、さっきよりも、やや大きめの声で伝えると…、

〝す、すみません、、。
5個ですね、、
かしこまりました。〟

ようやく伝わったようで、慌ててマカロンを箱に詰めていた。

……

(宮田)「あはは(笑)

それただ単に、キスマ○の玉森くんがキターー！って、バレただけじゃない？！

それで、よーーく顔を見ようと思って、そうやって身を乗り出す感じで見てた！とかさ〜、

何度も聞き返しちゃったのは緊張しちゃった！とかじゃないの〜」

宮田の言うように、ただ単に、それだけの事かもしれない。

俺が勝手に、かわいいなって思って、

好みだなって思って…、

気に留まっただけかもしれない…。

……………

……

…

あの時の俺は、漠然と…、そんな風に。

こんなにも、トリコになっちゃうなんて思いもよらず。

ーファーストラブー