31「夢見心地からの現実」 ページ31
それから しばらく車を走らせ、映画館の駐車場に到着。
車を降りると、私に歩幅を合わせるように並んで歩いてくれる。
すごく丁寧で優しい気遣い／／
／／…
なんだか、まるで…美しい夢を見せられているかのようで、ふわふわした心地のまま歩けば…
前方から歩いてきたカップルが私達とすれ違いざまに こちらをジロジロと見てきた。
A「／、、」
／えっ、あっ……、、、
／、、、、
それは、決して良い感じには受け取れず、、、
／不安になり、振り返って見てみると…
カップルも、こちらを何度も振り返っていて、彼女の方が彼氏に耳打ちをしている姿が目に飛び込んできた。
／、
／こっこれって…、、
A「／あっあのっ！！！
／先…、歩いてください！！！」
私は足を止めた。
A「／えっと！！、、映画館の入り口で待ち合わせにしませんか？！」
(藤ヶ谷)「？！」
藤ヶ谷さんも、私の言葉に足を止める。
A「／あっ、いやっ、、入り口じゃ無くてもいいんですっ！、、
あっ！！座席で待ち合わせにしましょうか？！
座席の方が照明も暗いですし、待ち合わせには最適ですよね、、！！」
、、
…藤ヶ谷さんは、玉森さんと一緒で何万人という女子から絶大なる人気を誇る芸能人でアイドル。
…、、
…玉森さんは、先日…�猜� 作らないでよ�瓩覆鵑童世辰討�れたけど…、、
それは玉森さんの見解であって、
藤ヶ谷さんは…どう考えているか その辺の事は全く分からない／
…それなのに 私は一人すっかり夢見心地になり、
自分の身分も…、
あの藤ヶ谷さんなんだ！という事も……、、
すっかり頭から抜け落ち、、、
／、、、、、
／私にとって、あの最悪な日以来、
誰のことも好きにならない、
信用もしない、
…そんな私が 9年ぶりに恋をしてしまったかも？！なんて図々しくも浮き足立って、、、
一人勝手にイイ気分になっちゃって…、、、
／あぁ…私って、本当にバカ。
／その見っともなさと、
現実を…
あのカップルが私に気づかせてくれたんだ、、、
……、、
A「／あのっ、ごめんなさい、、
／やっぱり、今の全部無しでっ！／
／私、帰ります／、、
／本当っっ ごめんなさい、ごめんなさい／、、」
焦ると早口になるのが私のクセで…、、
今も そう…急ぎ込むように話しては謝った。
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作者名：りんこ | 作成日時：2020年8月1日 2時
