28「ミッション」 ページ28
(ユイ)「ってか、熱中症でも夏バテでも どっちでもいいんだけどさー、
このミッションだけは きちんと完了してよね！！」
その言葉と共にデスクに叩きつけられた私のスマホ。
A「えっ？？何で、私のを？ユイが？！」
目を丸くすれば…
(ユイ)「そこの化粧室の洗面台に置きっぱだから！
もうねー、ここには 今、すっごい重要な情報が入ってるんだからね！！
とにかくLIN◯、見て！！」
そう言われるがままに、LIN◯を開けば…
A「？？えっ？？
藤ヶ谷さん？？
待ち合わせ？？」
(ユイ)「／シー！！／声、大きいっ！！」
A「／いやっ、ちょっと待って、、」
慌てずにはいられなかった。
ユイから送られてきたLIN◯には、
藤ヶ谷さんとの待ち合わせ時間、
場所が記載されてあり…、、
／しかも、これって…、、
／今夜…、、、、
(ユイ)「藤ヶ谷さんからの希望なんだよー、
Aと会いたいって！！」
A「無理だよ！！こんなの！」
(ユイ)「まぁ、いいじゃん！
私、玉ちゃんと繋がりたいんだもん〜！」
結局 話しは こうだ。
玉森さんの連絡先を知りたいユイは、藤ヶ谷さんにお願いし…、、
藤ヶ谷さんは私の連絡先を知りたいとの事らしく、ユイが教え…、、
…これで、二人は お互い様に。
……、、
…だからって、、会うアポまで勝手に取り付けるだなんて、、、
(ユイ)「この約束すっぽかしたりして、私の顔に泥を塗るような事だけは やめてよね！！」
A「、、、」
(ユイ)「ミッション完了、必ず よろしくー！」
……、、
ユイって、他人を振り回すけれど、自分はブレない。
とんでもなく はた迷惑な人。
………
それでも、彼女の指示に従うのは……、、
会社で みんなと上手く付き合っていく為には必要不可欠だから……、、。
……、、
私は、その足で…
待ち合わせ場所へと、、、
会社を後にした。
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作者名：りんこ | 作成日時：2020年8月1日 2時
