Reunited−また逢う日まで−

Episode3 ページ6

.









prrrrr...









ディスプレイには、“宇野実彩子”の文字。









『もしもし。』


宇「あっ！A？今日って、仕事？」


『ううん、休みだよ。』


宇「じゃあ、あそぼーよ！！」


『うん、いいよ！』









待ち合わせの場所と時間を決めて
電話を切った。




あまり、余裕は無いから慌てて
準備をした。









宇「お待たせー！」


「今来たとこだから 大丈夫だよ！」


宇「アメリカには、いつ行くの？」


「え？」


宇「この前、聞いちゃったの。」


「そっか。
言うつもりだったし 大丈夫！
1ヶ月後に出発だよ。」


宇「そっかー。
こうやって遊べなくなっちゃうのは
淋しいね。」








髪の毛を耳に掛けながら 言う実彩子は
女の私から見ても とても綺麗だった。









「実彩子こそ。忙しそうだね。」


宇「まぁね♪
でも、にっしーとか日高くんとか真司郎と
比べたら全然！」


「そっか。笑」


宇「真司郎には？言わずに行くの？」


「うん、言わないよ。」


宇「でも、案外会うかもね。笑」


「出来れば会いたくないんだけどね。」


宇「そう思ってんのはAだけだよ？
良いの？あの事ちゃんと話さなくて。」


「いいの。
真司郎には、真司郎の道があるから。」


宇「辛くなったら頼ってね。」


「ありがと、実彩子。」









今も昔も変わらず
実彩子は強くて逞しくて優しい。



お姉さん って言葉が 一番しっくり来る。









.

Episode4→←作者より

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す