與の憂鬱と不機嫌な彼女

Episode16 ページ18

.末吉side









あからさまに不機嫌なAは、
頬杖をついて、ブッスーとした表情で
真司郎の方を見ている。









千晃に真司郎を取られて、
自分のオモチャを取られた気分なのか
恋愛感情での嫉妬なのかは
俺には分からねえ。









伊「オムライス美味しそ〜う♪」


真「ほん。」


伊「いいの？」


真「エエで。」









真司郎が、千晃に間接キスの
アーンをすると完全にキレたA。









行儀良く食べていたクリームパスタの皿の上に
ガシャンっとフォークを置くと
綺麗な髪の毛をなびかせて真司郎の所へ
向かっていった。









真「いでっ！！！！」









Aは、手のひらの付け根で
真司郎の頭を叩いた。









末「地味に効く奴だ。笑」









あの叩き方、音こそはしねえけど
案外痛いんだよな。笑笑







Aは、真司郎の頭を叩くと
さっさとその場を離れた。









真「俺、何で叩かれたん？」(°_°)









きょとーんとした真司郎。








ダメだ、天然タラシだわ。









普段、Aにしている事を他の女にして
Aの癇に障ったとは到底気付いて無い。









末「お前には分かんねえよ。」









俺は、真司郎にそう言い残して
Aが向かったトイレへと行った。









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