peach6 ページ7
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「よろしくおねがいしまっす!」
「あぁ、よろしくな」
あのあと、体育館の端っこらへんでとりあえず柔軟をさせている
身体が硬いらしい灰羽は、イタタタタと唸り声を出している
「佐原センパイは柔軟しないんですか?」
「俺はもうしたよ。
お前、もしかして毎回柔軟してないとかないよな?」
ギクッと背筋を凍らせて固まる灰羽。
どうやら図星らしい
「お前なぁ……身体壊したら元も子もないんだぞ。基礎とか言う以前にボール触れなくなるぞ」
「ハイッス……」
小さくなっていった巨人兵に可愛いな、と思いつつボールを取ってくる。
「スパイク、打つか?」
「ハイッス!!!!」
可愛いとか言った俺を殴りたい。
元気になれば身長は戻る。
巨人に戻る。
灰羽にボールを投げてもらい、頭上に来たところでトスをする
「フッ」
俺にしてはいいトスだったと思う
灰羽の身長にはピッタリだったはず。
だけど
「わっ」
そのボールは灰羽の首元をかすめて、体育館の床に落ちた。
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作者名:地上もち | 作成日時:2017年3月26日 19時