No.37 ページ6
たらふく食べた私は今、公園のブランコにAと腰掛けている。
『つくし』
久しぶりの二人っきりだからか、少し緊張してしまう。
つ「な、何？」
『お昼ご飯、なんで食べれなかったの？』
あの時、自分がボソッと小言ぐらいで口から出していたのをずっと、覚えててくれたんだって。嬉しくなった。
つ「……実はね」
道明寺からデート？らしき誘いを受けた事を話した。
『え、あの司に？』
つ「うん」
『へ〜、行ってみたら？』
つ「な、なんか軽くない！？」
『そう？』
つ「そうだよ！！！！」
このちょっと返事が軽いというかなんというか、その部分はあの花沢類に少しいやだいぶ似ている。Aは。
『嫌？』
つ「え？」
『司の所、行くの嫌？』
つ「い、嫌っていうか、なんか…………」
嫌な訳、では無い。ただ皆がデートだとかそう騒ぐから変な意識しちゃうし、でも私は道明寺の事大っ嫌いだから二人で遊ぶ？………ないない。
一緒に居る必要なんか無いし。私なんかを誘うあのお坊っちゃんの道明寺が本当、何を考えてるのか分からない。
『また、悩んでるって顔してる』
つ「……見えないくせに」
『見えないよ、でも間違ってないでしょ』
つ「………ごめんA。やっぱり一人で少し考えさせて」
私から聞いてっていって、あの二人にも外して貰ったのに結局、私だけで考えることにしてしまった。最低だよ私。
ーーーーーーーーーー
カフェ ...
僕とつくしが少し出てた間に、もう女の子と話している二人。少し会わなかっただけだけど、相変わらず変わってないな本当。
総「あれ、早かったじゃん」
美「お、牧野は？」
『帰っちゃった』
総「まじ？んじゃ、俺らも帰るか」
「あのー、お客様お支払いが……」
その瞬間、僕達はつくしがメニュー表を片っ端から頼んでいた光景を思い出した。
総「じゃんけん？にらめっこ？せっさん？」
美「いやそこは「『じゃ〜んけん！！！』」」
「「『ぽん！！！！』」」
僕と総二郎はチョキ、あきらだけパー
「『ゴチです』」
美「まじかよ〜〜〜！！！！」
サラッとブラックカードを出す美作あきらだった。
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
