No.78 ページ50
僕は総二郎に渡されるドリンクを手に取った
『ねぇ、総二郎』
総「ん？」
『類は？』
総「……ん、類ならあっち」
そう言って総二郎の指さす先には
類は片っ端から女の人にキスをしていた。そんな類と目が合った僕
「………あれ、類く「A」」
さっきまでキスをしていた女の人なんか、眼中に無いって顔で僕と総二郎の元まで歩いてくる
類「A」
『類、珍しいね』
総「やっとコイツも女遊びする日が来るとはな。いいじゃん類、これを機にいい女捕まえ「A来て」」
『……っや、』
類の手を、払い除けてしまった僕。目の前には悲しそうな顔をした類。
類「………っ、ごめん」
小さく謝った類。背中を見せて離れていく類を、引き止めることすら出来なかった。
そんな類は、さっきのことをまるで無しにでもするかのようにまた、女の人とキスを始めた。
胸がチクチクと、痛んだ。
ーーーーーーーーーー
牧野side
司「おせぇぞ！！！！！」
「もしかして、これが司の彼女？」
つ「えっ？」
司「まぁな」
「冗談でしょ！なんでこんな貧相な女な訳〜？」
「有り得なくない〜？色気も全く無いし！」
初対面だってのに、散々言われて私は腹が立った
つ「うるっさいよ！擦れたおばさん達！関係ないでしょ！！」
「「はぁ〜！？？」」
その瞬間、道明寺がギャハギャハと笑い出す
司「牧野よく言った！お前ら関係ない、そういうことだから。さっさとどっか行けブス！！」
「……っ、なによブス！！」
つ「ちょ！！！」
私に八つ当たりしてくるおばさん、あぁ怖い怖い
司「座れよ」
つ「あのさぁ、あれ全部引き取ってくれないかな？」
司「何言ってんだよ」
つ「はぁ………」
総「どうした？また揉め事？」
つ「も〜、みんなからも
………え」
その時、私の目に飛び込んできたのはあの花沢類が
女の人とキスをしている所だった。
「やぁだ〜、私にもチューして」
類「はいはい」
・ ・ ・
�眥�side
あの類の光景が頭から離れなくて、忘れたいがために私は外の空気を吸っていた。
そんな時、目の前に1台の車が止まる、それも見るからに高級車。
聖「こんな時間に一人って、男遊びかよ」
『………っ斑鳩』
聖「あれ、あのいつもの王子様居ねぇじゃん」
『もしかして、総二郎の事？』
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
