王様ゲーム2 番外編 ページ45
類から期待の目を浴びる司は、コレでもないアレでもないと腕を組んで悩んでいた
僕達は待ちくたびれて、お菓子に手を伸ばす。
『あきらの持ってきてくれたお菓子、うまぁ〜！』
総「お茶にも合いそう、どこのやつ？」
美「…………いや、それ母親の手作り」
『あきらのお母さん、もしかしてスイーツ職人？』
美「それが残念！普通の専業主婦」
総「『あ〜〜〜』」
つ「え、何、どういう"あ〜"なの？」
あれから、司と類を抜いた4人で話をする中、司がやっと「決まった」と言う。あれだけ考えたんだ余程自信のある命令なのだろう、そして類は当たる気満々だ。
司「3番が語尾に"にゃん"で5番に膝枕！！！」
つ「……道明寺、もしかして変「ち、ちち違ぇ！」」
でも司の意外に攻めた命令が効いたのか、総二郎とあきらが場を一気に盛り上げる。
『僕、5番』
類「3番」
「ズルい」だの「羨ましい」と言った声が四方八方から飛んでくる。そんなのは無視する僕と類
僕は自分の膝の上をとんとんと叩いて、類を呼ぶ。僕の膝の上で横になった類の髪が少しくすぐったかった。
類「……眠くなってきた…………あ、にゃん」
美・総・司「「「は？」」」
つ「うぐっ、可愛い……」
・ ・ ・
やっと3ターン目を迎える。
「「『王様誰だ！』」」
類「あ、俺だにゃん」
この類の語尾に関しては突っ込んでるといつまで経っても終わらないのでみんなスルー
類「…………2番は俺とキス」
総「そんなのありかよ」
司「まさか総二「違う！！！！」」
美「もしかして牧野じゃ……」
牧野は顔を赤くしながらもぶんぶんと首を横に振る。じゃあって皆は一斉に僕の顔を見た。
類は可愛い反面、意地悪な笑みを向けてきて
類「だって、下から見えたにゃあ」
『……反則だよ、類にゃんこめ』
美「てかマジでやるのかよ！俺見たくない！！！」
顔を手で覆うあきらとつくし、司は早くやれと言わんばかりで総二郎は……
『類、ほっぺでもいい？』
類「……」
類は納得いかないって顔をしたまま、ずっと僕を見つめる。本当に綺麗な顔してるなぁ、じゃなくて僕は自分から類の頬にキスを落とした。
類「……もう1回。あ、にゃあ」
総「いやもう1回じゃねぇよ、早く降りろ我儘猫」
類は総二郎をフル無視
美「猫同士の喧嘩に見えるのは、俺だけ？」
つ「美作さん大丈夫です、私もそう見えます」
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
