No.64 ページ33
司「つぅか、誰に向かって口聞いてんだよ！！！」
つ「ちょっと！桜子に当たる事は無いでしょ！」
桜「つくしちゃんやめて！！！」
つ「……へ？」
桜「道明寺さんだって今、とっても傷ついてるんだから！」
僕は桜子って子の事を一瞬で嫌いになる。
桜「私はただ、二人に仲直りして欲しいの」
司「……お前が俺を裏切った」
つ「っ違うって言ってるじゃない！大体何よ裏切ったって！！アンタと付き合ってる訳でも無いのになんでそんな事言われなきゃなんないのよ！！！！」
『つく「やめとけ」』
思わず無関係の僕が口を挟みそうになったのを総二郎が止めてくれた。
司「………そうかよ。だったらお前も、こんなとこまで来るなよ」
そう言って司はどこかに言ってしまった。
つくしもつくしで粘る
つ「っそうだね、アンタになんか分かってもらう理由どこにも無かった！！！！お邪魔しました！！！」
走って出ていくつくしに、僕は何も声をかけられなかった。
『…………』
総「残念だな。結構いいカップルだと思ってたのに」
美「まぁでも良かったんじゃない？牧野が本気で司と付き合う気は無いってハッキリして」
『………違うよ、あきら
つくしは司のこと、気づいてないだけでちゃんと好きだよ』
僕はズボンの布をギュッと掴んだ。
ーーーーーーーーーー
その日の夜 ...
ピアノを弾いていた時、近くにおいてあった携帯がバイブ音を鳴らしながら振動させていた。
電話に出るとその相手は
つ〈 A、つくしだけど…… 〉
『どうしたの、こんな時間に』
電話の相手はつくしだった。
つ〈 実はね、犯人探しに協力して欲しいの 〉
『………犯人探し？』
つ〈 この写真を撮った人が他にいるはずなの！本当は桜子にも協力して貰おうと思って電話したんだけど、断られちゃってもうAしか居ないの！お願い…… 〉
『いいよ、協力する』
つ〈 本当！？ありがとう！じゃあまた折り入って連絡する！ 〉
そう言ってつくしが電話を切ってすぐ、また僕の携帯に着信が掛かる
美〈 あ、Aちゃん？あきらだけど… 〉
『ん、どうしたの？』
美〈 総二郎から電話あった？ 〉
『いや、来てないよ？』
美〈 あ、マジ？じゃあ総二郎の代わりに俺が伝えるね。明日、総二郎と俺で迎えに行くから待っててね〜！じゃあおやすみ！ 〉
『あっ、え、おやすみなさい！』
僕はゆっくり耳から携帯を離した
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
