No.53 ページ22
牧野side ...
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私の隣に立っているAは全くと言っていい程、自分に向けられている視線に気づいていない。
「あの子、レベル高すぎね？俺、後で声掛けてこようかな」
「あんな子お持ち帰り出来たら最強じゃん」
私は変態男センサーを働かせて、Aの腕にまとわりついた
『わっ、どうしたのつくし』
つ「私がAを守るからね」
『…………頼りにしてるね、つくし』
いきなり耳元で囁かれて変な気分になってしまった。思わず私がAの腕から離れた、その時。
「あの人かっこいい〜〜！！！」
「ヤッバイ！超かっこいい〜〜！！！」
「なんかさ、ちょっと花沢類さんの雰囲気に似てない！？」
「わかるわかる！あ、今こっち見た！！」
その花沢類似の男が近くまでやって来た。私は思わずまたAの腕を引いてしがみつく
『なになに、つくし』
つ「な、なんか来た！！！」
「どうも！」
「「「どうも〜〜〜！」」」
つ「わ、私ちょっとお手洗行ってくるっ」
『わっ、つくし、まって！』
私はその場所に居られなくなって、Aの腕を掴んだまま場所を移動した。
その瞬間、あの花沢類似の男と目が合って
つ「……ちょっと雰囲気似てるかも」
『絶対似てない』
つ「見えないくせに〜〜〜！」
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西門家 ...
総「司は周り見えなくなるタイプだからさ。俺は司と牧野が付き合うの基本的にはOKなんだけどね」
美「司に気を持たせるようなこと、しないで欲しいんだよね」
優「そんなの本人たちの自由だと思うんですけど」
美「は？」
優「他人が口出しする事じゃ無いかなって」
美「お互い遊びならいいんだよ。でも本気になっちゃ後で色々面倒な訳、わかる？」
いきなり家に連れ込んだと思えば何なの、この人達。言ってる意味が全く分かんない。
優「……分かりません」
総「分からないよね」
優「貴方達の言ってる事、さっぱり分かりません！
……失礼します。」
限界になって無理やり抜け出した。
美「あっ、ねぇちょっと！」
総「辞めとけあきら。俺ああいうの一番苦手なタイプだわ」
・ ・ ・
優紀が帰った後 ...
美「やっぱりAちゃんに来てもらえば良かったな〜」
総「仕方ねぇよ。居なかったんだからよ」
美「でもさ、こんな夜にどこ行ったんだろうな。」
総「さぁな」
美「………男遊びしてたらどうしよう」
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
