No.48 ページ17
司「話があるんだろ？二人っきりの方がいいと思って……」
つ「そんだけの理由で買い取っちゃったの？」
司「ま、でもマジ感動だったよ。俺、貧乏の家初めてだったからさ！」
貧乏の家て……間違っては無いけどなんかコイツに言われると余計腹立つ。
つ「あのね、ウチの家族は貴方とは全く価値観が違うし、いきなり訪ねて来るような真似、しないでくれるかな？
……ちょっと、聞いてる？」
司「それ、類のじゃねぇか」
私は、手に持っていた花沢類のハンカチに目を移す
つ「えっ」
司「返しそびれたのか？」
つ「……うん、まぁ」
その時、道明寺がいきなり立ち上がった
司「お前、類のこと好きか」
つ「えっ！？」
司「今でも、静香を追いかけってった今でも、類に惚れてんのか」
つ「……っ、別に。てかアンタには関係な「関係なくねぇよ」」
司「類はよ、リンゴが好きなんだよ。」
つ「は？」
司「でもアイツは、リンゴは擦ったリンゴしか食わねぇんだよ。でも俺は、リンゴは豪快にかじらねぇと男らしくないと思うから……」
・ ・ ・
回想 ...
司のベッドの上でさっきからずっとリンゴを擦る花沢類。その隣でアップルパイを頬張る�眥�Aが居て、その向かいにはお手製のアップルティーを飲む西門総二郎と美作あきらの姿。
司「おい類！そんなにシャカシャカ擦ってんじゃねぇよ！お釈迦様になっちまうぞ！」
類「大丈夫！うちはクリスチャンだから……A、もうちょっと待ってね、もうすぐ出来るから」
『うんっ！……うまぁ〜』
総「司！！！！リンゴアップルティーで十分さ」
司「総二郎！何でもかんでもお茶にしたら良いってもんじゃねぇぞ！」
美「いいじゃないか司〜。さぁ総二郎にAちゃん、チャチャでも踊ろうか！」
『やへとく！！！(やめとく)』
美「えっ」
類「……ふふ」
総「言っとくけど僕は加藤茶とはなんの関係も無いからね」
そう言って、西門総二郎と………美作あきらはノリノリでチャチャを踊り出す。
・ ・ ・
司「アイツらは、皆俺の言う事に全く耳を借そうとしない」
・ ・ ・
類「……ん、美味しい。はいA、あーん」
『ん〜！うまぁ〜！！！』
類「ふふ」
花沢類は擦りおろしたリンゴを満足気に、�眥�Aの口へと運ぶ。
司「オマエら！リンゴはこうやって食うんだぜ！歯槽膿漏になったかだっていち早く分かるんだぜ！」
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
