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No.76 ページ48

司「冗談だよ!!!来んじゃねぇ!!!!」


浅「やだァ、道明寺様シャレがきつい〜!」


司「シャレじゃねぇよブス!!!!」




司は浅井百合子に近くにあったテーブルクロスを投げつけた




「「百合子!!!!」」


司「……あ、そうだ。コレ」




司からつくしに渡したのは、金色の携帯電話。つくしはそれを躊躇いながらも受け取る。




司「俺との専用だ」




ーーーーーーーーーー
非常階段 ...




類やつくしと話す時には使わない、非常階段にあきらとAが二人して入る




美「っ目が見えるようになった!!?まじで!!?」




Aは頷いた。その瞬間ズイッとあきらの顔がAとの距離を詰める。思わず顔を赤くするA




美「えっ、赤くなった!!!本当に本当じゃん!!Aちゃん良かったな良かったな〜〜!!!!」


『……みんなも、喜んでくれるかな』




あきらはAを優しく抱きしめた




美「大丈夫、みんな喜ぶに決まってるよ」


『えへへ、あきらに一番に言って良かった。ありがとう!』


美「………」




・ ・ ・




下で待っとくと言って去るあきらの背中を見送って、僕はもう少しだけ非常階段でしか味わえない風景を眺めていた

何年もここに来ていた僕なのに、初めてみた景色で、ではなく類の声に心臓が高鳴る




類「A」




僕は勢いよく振り返った




『えっどうしたの、類?』


類「Aが来ないから」


『……あ、ごめんね。もう下降り「待って」』




類が僕を抱きしめる




類「……俺が居ない間に、変な奴に触らせてない?」


『うん』


類「嘘。さっきあきらにこうやって抱きしめられてたの、俺見た」


『っでも、あきらは変な人じゃ「A、俺の事好き?」』


『……え?』


類「Aは俺の事、好き?」


『うん、好きだよ。類の事』


類「じゃあ、キスして」


『へ……』


類「目、瞑ってようか?」




僕はその時、類の腕からすり抜けた




『なんで、どうしたの類、何かあったの……?』


類「……何でもないよ、ほら行こう」




僕は類の腕を掴んだ




『っ行かない!類が話してくれないなら行か「嫉妬した」』


類「なんで、あきらに先に話すのさ。俺が一番に聞きたかった。俺が一番に良かったねって言いたか『類』」




僕は類の名前を呼んで、頬にキスをした




短くて、ほんの一瞬のキス。

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作者名:もりのくまさん | 作成日時:2022年1月6日 9時

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