天使と呼ばれる弱視の子#2【花より男子】 (ページ19)

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No.50 ページ19

次の日髙塚side
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非常階段 ...

『…………ふふっ、』

つ「ちょ、ちょっと笑わないでよ！！！！」

『ごめんごめん』

久々にいつもの非常階段に来て本を読んでいたら、つくしが当たり前の様にやってきた

そして、昨日の一連の出来事をつくしから聞く。

『で、つくしはどう思ったの？』

つ「…………へ？」

『司に、惚れちゃった？』

つ「な、なんで！！？そんな訳ないじゃん！！！」

『そっか』

てっきりこの声のトーンだと、好きにでもなったのかと思った。僕の勘は珍しく当たらなかったみたい。

つ「そ、それより！！！Aのほっぺた、どうしたの？」

『虫が、止まったと思って叩いたら失敗した』

そこから少し沈黙が続く、何故かつくしから何の応答も無し

『…………つくし？』

つ「なにやってんの！！！そんな可愛くって綺麗な顔にそんな痣なんか作って！！！大金をシュレッダーに入れたのと同じくらい、いやむしろそれ以上に駄目じゃない！！！！！」

『…………シュレッダーに、大金？』

つくしは僕の頬を撫でる

つ「気休めにしかならないかもだけど、私たち庶民の傷を治す魔法を教えてあげる！！！」

『……つくし、魔法使えるの？』

つ「まぁね！！！！ほら、いくよ～～！痛いの痛いの飛んでけ～～～！！！

……どう！？痛くなくなった？」

僕は自分の頬を触る

『…………本当だ、痛くなくなった』

つ「うえっ！？本っ当に！？」

『嘘』

つ「え？」

『まだちょっと痛いけど、ありがとうつくし』

・・・
牧野side

不覚にもAの笑顔に、同性だっていうのにときめいてしまった事、絶対に絶対に言えない！！！！！

私は気を紛らわす為に、話題を変えた。

つ「あっ、ねぇ！A！」

『なに？』

つ「実はね、いつの間にかクラスの子とクラブに行く事になっててね……」

『へ～～…………っえ！！？』

Aが珍しく、大きな声を出して驚いた

つ「……A？」

『もしかして、行くの？クラブ』

つ「…………だって、約束しちゃったんだもん」

『ばかつくし』

つ「～～～っどうしよう、どうしよう」

私はAに縋り付く

『どうしようって言ったって、もう行くって言ったんでしょ。知らないからね、僕どうなっても』

私が悪いけど、冷たいAにちょっと傷つく。