気持ちの正体 ページ7
類「A、おいで」
類に優しく手を引かれるから
僕はついていかざるを得ない
類「あきらとそうじろうは、ここにいて
すぐもどってくるから」
あきら「わかった、もうすぐはじまるんだし
はやくもどってこいよー?」
その時、類と総二郎が少しだけ
睨み合っていた事、Aは知るはずも無い
ーーーーーーーーーー
ずっと、類と手を繋いで歩き続ける
一体どこに向かっているのか
そう聞こうとして、口を開いたその
『、ゎっ』
僕が類に抱きしめられている事に気づくのは
そんなに遅くもなく
『…………るぃ、?』
類「…………」
『どうしたの、るぃ、』
類「………まだ、離したくない」
類の声は、弱々しく脆い
類「…………なんで、そうじろうにそんな
かわいいかおするの」
『…………ぇ、?』
思わず聞き返した
類「………そうじろう、ぜったいAのこと
すきになった」
『るい』
類「Aも、そうじろうのこと
すきになった」
『るい』
類「おれ、やだ」
『るい』
類「Aのこと、はなさな……っ」
類の煩い口を、乱暴に塞いだ
『るい、すき』
類「……………んーんん、ん?(ほんとうに?)」
『うん、ほんとうだよ』
僕は類の口元を覆っていた手を退かす
類「………ごめん、おれ
ひさしぶりにAにあえたから、」
"ひさしぶりに会えたから"
それは僕だって、思ってる
誰にも心を開かなかった類が、僕以外にも
笑って一緒に居られる友達が出来てたこと
嬉しかったと同時に ＿＿＿＿＿ 。
『るい』
類「…………ん、?」
『…………よびたかっただけ』
類「………ぷ、なにそれ」
類はちいさく笑った
見えないけどきっと、口元に手を当てて
ちいさく笑ってるんだろうな
類「いきなりつれだしてごめんね、そろそろはじまるし
もどろっか」
類はまた僕の手を握って歩いてくれる
僕もそれに応えるようにして、ギュっと握り返した 。
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね！一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (
レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです！ (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2021年9月23日 9時
