No.31 ページ49
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力加減を知らないのか掴まれている所が痛む。そろそろ離してもらわないと、腕に跡がつきそうだ。
『っ、離して下さい』
聖「黙れ」
この口の悪さ、初めて出会った頃の司にそっくり
聖「お前、何が目的だよ」
いきなり止まるから、斑鳩の息子に突っ込んでしまった
聖「金か？それとも地位か？それなら他を当たれ。俺はそうゆう理由で近づいてくる女が胸糞悪ぃ程、大っ嫌いなんだよ」
『………』
聖「……あ？んだよその目」
『心底自惚れてるなって』
聖「…………は？」
『生憎、お金にも地位にも恵まれてるの。
貴方こそ、他当たってくれる？』
聖「……俺様にそんな口叩きやがる女初めてだ。後これほど俺を怒らせたのもなぁ！！！！！」
あの日、司に殴られたあの日がフラッシュバックする。
身体が無意識に避けろと指示、でも強ばって動かない。僕はギュッと目を瞑る。
でも、いつになっても痛みは無くて何故か、何故だか、知ってる匂いがする。もしかして。
?「おーおー、女の子殴る男はモテねぇよ」
『っ、総二郎』
総「よ！」
聖「っんだテメェ、離せよ！！！！」
総「ん〜、じゃあお前がその手下ろせよ」
珍しく総二郎が怒っていた。
聖「………チッ、なんか冷めた。
おいお前、もう俺様に一生顔見せんじゃねぇぞ」
『言われなくてもそのつもり。婚約破棄は斑鳩財閥の方で進めてね、それじゃあさようなら』
僕は総二郎の腕を組んで歩き出す
ーーーーーーーーーー
総「アイツ、斑鳩の御曹司だったのかよ！」
『うん、昔の司より酷い』
総「俺からすれば同じ感じしたけどな。それよりお前、その腕大丈夫かよ」
『ん、大丈夫』
総「赤くなってんぞ」
『うん』
総「見えてねぇくせに。
………こっから俺ん家までちょっと距離あるしな、よし。あきらん家行くか！」
総二郎に連れられて、あきらの家に行く。
いきなり来た僕達に驚くあきら、でもすぐさま応急処置をしてくれた。
・ ・ ・
美「でもよ、斑鳩財閥も行動早すぎじゃね？」
総「いやそれなんだよ。でも俺決めたから、あの生意気御曹司にはぜってぇA渡さねぇって」
美「その意気だ総二郎！
俺もAちゃん殴るのはお兄さん、見過ごせないな」
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね！一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (
レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです！ (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2021年9月23日 9時
