まだ、離したくない ページ14
『………だから、るい
かってにるいのまえからいなくなって、ごめっ、……ん、』
最後の最後まで、堪えていた涙は溢れんばかりに
頬を伝って地面にへと落ちていく
そんな僕を見て類は、どう思っているのだろう
怖くなった僕は頭を下げた
類「………あやまらないで」
類は俯いた僕の顔をゆっくりと上げる
『る、いっ、』
類「……………A」
類の顔は、どんどん近づいてくる
でも僕には見えなくて
類「………なきがおなんか、にあわないよ」
そう言って類は、Aの涙を拭ったと同時に
強く身体を引いて、抱きしめる
『っ、るい、?』
類「はなしたくない」
僕は、類の背中に手を回す
『……ぼくも、はなれたくない』
ーーーーーーーーーー
高塚母「もう、あの子ったらどこに……」
少し離れた所から、聞き覚えのある声
花沢母「え、司くんも、?」
道明寺母「ええ、もうとっくにパーティーは終わってるっていうのに」
西田「奥様、美作様の所と西門様の所もいない様です」
道明寺母「本当にあの子達は…
あら」
私は道明寺さんと目が合う
道明寺母「高塚さんも、もしかして、?」
高塚母「はい、朝別れてからそれっきりで…」
花沢母「っ、Aちゃんもなの、!!?」
高塚母「その反応、もしかして、るいくんもいないの…?」
それぞれが5人を探すために、道明寺家全体で
大掛かりな捜索が始まる
ーーーーー
類「ねぇ、ぬすみぎき?」
僕は類の言葉にわけも分からず首を傾げた
司「んなんじゃねぇよ!
おれさまはただ、Aがかってにとびだすから、」
あきら「つまり、しんぱいしてきたってことだよ
でも、るいわるいな、ぜんぶきいちまった」
類「べつに、いいよ」
僕は驚くと同時に、今もまだ類の腕の中に居ることが
少しばかり恥ずかしくなってもぞもぞと動く
類「はなさないって、さっきいった」
『〜〜〜っうう、るいっ、』
会わないうちに、類が意地悪になった気がする
なんて思っていたそのとき
?「あれ、もうつかさのパーティーおわっちゃった?」
女の子の声がした
僕たちは声がした方へと振り返れば、そこには
類「っ、しずか!」
あきら「ひさしぶりじゃん、しずか〜!」
司「くるのおせぇよ、しずか!」
類が離れてしまったため
僕はその場にひとり立ちすくむ 。
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね!一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです! (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もりのくまさん | 作成日時:2021年9月23日 9時