No.21 ページ39
つ「はあ！？大きなお世話よ！！！」
浅「……帰りなさいよ。大っ好きな花沢さんに、笑われたくないでしょ？」
鮎「ま、花沢さんはアンタなんか眼中に無いに決まってるけど」
山「だって、花沢さんには……」
「「ねぇ〜〜〜！」」
散々、三人衆に言われたい放題。すると後ろから歓声が聞こえてくる。振り返ったその先には
仲良く歩く、花沢類と藤堂静香さんの姿。
浅「わかった？花沢さんにはね、藤堂静香さんっていう列記とした恋人がいるの。」
鮎「分かったんなら、とっとと帰りなさいよね〜」
『牧野』
その瞬間、グラスの中に入っていたジュースを私の代わりに被った高塚A。
『………』
浅「っ、高塚様！！」
『高塚、A……なんで』
『ごめん牧野、全然防げなかったや』
いつもみたいに、ヘラっと笑ってみせる。私はびしょびしょに濡れた高塚Aのスーツを見てもう、余計にどうしたらいいか分からなくなった。
浅「っ場違いだからこうなるのよ！」
鮎「貧乏人は早く帰りなさいよ！」
山「高塚様のスーツは私たちが弁償……」
類「………A、早く着替えておいで風邪引くよ。あとアンタもなんか、濡れてる」
高塚Aは花沢類に言われた通り、中に入っていった。
つ「………」
類「……ハンカチないの？」
つ「…………ないです」
浅「やだァ、牧野さんったらハンカチ買うお金すらないの〜〜〜！！？」
思わずその時、泣いてしまいそうになった、花沢類から出された、白いハンカチを見て。
つ「………ありがとう」
静「随分素敵な歓迎が流行ってるのね」
浅「静香さん〜〜！！！」
鮎「今日のドレスも素敵です〜！」
静「……今日は来てくださってありがとう！心から歓迎するわ！……ふふ」
その瞬間、静香さんはあの極悪非道の三人衆に水をぶちまけて更にはプールへ追い込んだ。
「「「キャー！！！！！！」」」
最後、静香さんは落ちて藻掻く三人衆を見て、笑っていた。
ーーーーーーーーーー
つ「っ、高塚A！！！！！」
びしょびしょになってまで、私を庇ってくれた高塚Aに思わず抱きついた。
『わ、牧野っ！』
つ「ばかばかばか、馬鹿野郎！あんなのアンタが被る必要無かったのに！」
『………もしかして、泣いてる？』
つ「泣いてないし、バーカ！」
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね！一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (
レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです！ (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2021年9月23日 9時
