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No.15 ページ33

『ねぇ、牧野』




うさぎのヘアピンをつけた高塚Aが私の隣に立つ、改めて見ると身長、私とあんまり変わらない……?あれじゃあ、私が豚足って事?うわなにそれ私、悲しい。




つ「……なんですか」


『まだ僕達、敬語の仲?』


つ「え?」


『いやもうそろそろ敬語、外して欲しいなぁって』




くるっと私の方を見るな、うさぎのヘアピンが目に止まって仕方無いんだよ!!!!




つ「いや、だって……」


『だって?』




でっかい目を更にうるうるさせて見つめてくるもんだからなんか愛嬌湧いちゃうじゃん!!!!やめてよ!!




つ「〜〜っ、分かった、分かったから!!!」


『わーい、じゃあ牧野が分かったって言ってくれたからお礼に、僕の秘密をひとつ教えます』


つ「……秘密?」


『僕は、目が見えません』


つ「……またそれ?嘘なんでしょ?タチ悪いよ。
……ねぇ、待ってよ、本当なの、それ」


『じゃあね、牧野。次会う時は静香のパーティーで』




あの日みたいに、ひらひらと余裕そうに階段を登って手を振る高塚A。嘘にしか思えないのに、なんで……

あの時一瞬、本当一瞬だけ、悲しそうな顔したのよ。




・ ・ ・
バイト先 ...




優「パーティー!?」


つ「藤堂静香さんの帰国パーティーがあるんだって、それに行かないと……」


優「えっ、えっ、良かったじゃない〜!」


つ「そお〜?」


優「そうだよ!だって英徳に入ってからつくし、学校の子達と遊んだ事なんてあったっけ!?」


つ「無い!一度も!」




地味に地味に学校生活を送ってきた私には友達一人、英徳にはまず居なかった。




優「だったら行っておいでよ!私も嬉しいよ、こうやってちょっとずつでも英徳の人がつくしの事分かってくれたらさ!」


つ「……うん、でもなぁ。F5も来るんだろうしなぁ」


優「それでもいいじゃない!あっ、ねぇほら!例の足が長くてビー玉みたいな目の王子様も来るんでしょ!?なんかあったらきっとまた、助けてくれるって!」


つ「っな、そんなん別に!気にしてないし!?」


優「いいから!行っておいでってば!ねっ?」


つ「……うんっ」

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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね!一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです! (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もりのくまさん | 作成日時:2021年9月23日 9時

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