No.8 ページ26
その日の夜 ...
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『ねぇ、類』
類「………ん？」
お風呂から上がった僕は、窓際で本を読む類に声をかけた、馬鹿げた質問をする為だけに。
『もしもね、僕が本当は女の子なんだって言ったら、どう思う？』
類「………」
『………やっぱりい…んっ』
類「抱きたいって思うよ」
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牧野side
夜中、台所から物音がすると思って部屋から覗いてみるとそこには重箱にご飯を詰めている父と母の姿。
母「進ったらねぇ、自分はくり抜いた方でいいから全部お姉ちゃんにって」
父「そうか……」
母「かまぼこ、パパの分よけとかないと」
父「いやパパはいいから、つくしに入れてあげて？」
母「でも……」
父「うん、隙間なく詰めた方が見栄えいいだろう」
母「……そう？あ、それからつくしの好きな海老、ちゃんと入れておかないと」
父「つくし、喜ぶぞ〜！」
・ ・ ・
次の日の昼食時間
いつも通り、重量のある重箱を持って一人カフェに向かう。席に着いてゆっくりと重箱の蓋を開けるとそこには、大きくて真っ赤な海老の主張が激しい。
つ「……ふふ、極端なんだよ」
私は思わず、笑みがこぼれた。
つ「……いただきますっ！」
母と父が丹精込めて作ってくれたご飯を少しずつ噛み締めながら食べていた、その時。
また現れた、あの偉そうな男が。
司「……ふ、庶民が。必死で上流階級の真似か、俺ほどの男になればなぁ、見ればわかるんだよ。」
道明寺は私のお弁当を一段一段積み重ねていく
司「中産階級のババアが作った飯だって事くらいよ！！！」
何をする気なのか私には考える暇も無く、気づけば道明寺が床にお弁当を投げ捨て、私の大好きな海老が入ったお弁当は悲惨な状態になっていた。
司「おい、銀座行くぞ」
美「なんで？」
司「靴が汚れちまったんだよ」
道明寺の靴で踏まれ跡形もない海老を見て私はその時、昨日の母と父の後ろ姿が脳裏に浮かぶ。
つ「…………待ちなさいよ」
司「……あ？なんか言ったか」
つ「……財閥の息子かなんか知らないけどねぇ、自分で稼いだ事も無いガキが……」
私は構える、もうどうなってもいい覚悟で
つ「調子こいてんじゃねぇ！！！！」
私は道明寺を殴った。
つ「私はもう逃げない、宣戦布告よ！！！
どっからでも掛かってきな！！」
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね！一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (
レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです！ (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2021年9月23日 9時
