少しずつでも、一緒に。【JW】 (ページ7)

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不意にバタンとドアが開く音がして

玄関の方から賑やかな声が聞こえてきた。

桃「ただいまー！．．．って誰？」

ぞろぞろと三人がリビングに入ってきた。

イケメンでちょっとチャラそうな人と、西洋の彫刻のような顔立ちの人。

もう一人は、目が合った瞬間勢いよく顔をそらされ逃げられてしまった。

緑「しげ、大丈夫やって。ごめん、あいつ極度の人見知りなんよ」

しげと呼ばれた人は、未だ背の高い二人の後ろに隠れている。

神ちゃんがそういえば、と話題を変えるように呟いた。

緑「濵ちゃんは？」

桃「あー、なんか知らないお婆さんの荷物運ぶの手伝ってくるって連絡来てた」

濵ちゃん、多分これがここの最後の住人の名前。

橙「相変わらずお人好しやんなぁ。今日は歓迎会するからはよ帰り言うたんやけど」

緑「みんなお腹空いとるやろうし、濵ちゃんが帰ってくる前にもう作り始める？」

黄「そーやな。お前らも手洗って手伝って」

「わ、私も手伝います．．．！」

そう言うと、数人にいやいやいやとツッコまれた。

黄「 Aちゃんの歓迎会なんやから、 Aちゃんはゆっくりしといて」

橙「．．．って言ってもここは居りづらいやろうし、部屋の荷物片付けてくる？大きいやつ昨日全部届いたで」

緑「部屋は、階段上がってすぐにあるからわかると思う。一応付いて行こか？」

「ううん、大丈夫。ありがとう」