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そらるside
前にAfter the Rainで【歌ってみた】を投稿してから数か月がたった。
今度は新曲を投稿しよう、ということになり、今はまふまふの家で打ち合わせをしている。
「今度の新曲のテーマかぁ…」
「テーマが決まったら、結構簡単に進むんだけどな」
しかし、肝心のテーマが決まらず、二人して唸っている。
先程から三十分ほど頭を抱えているのだが、なにも浮かばない。
「一度、休憩にします? そしたら、なにか思いつくかもしれませんし」
「そうだな。このままじゃ埒が明かない」
まふが立ち上がる。
次の瞬間、インターホンの音が鳴り響いた。
「……今日、誰かが遊びにでも来るのか?」
「…いえ、今日はそらるさんとしか予定は入っていませんし…」
顔を見合わせる。
それなら宅急便、という可能性もあるが…。
「一応、僕が見てきますね」
まふはそう言って玄関に向かったものの、少し不安だ。
過激なリスナーが住所を特定した、ということもあり得る。
すると突然ガタンッと、なにかがぶつかるような音がする。
…玄関からだ。
「大丈夫か!?」
慌てて玄関に向かう。
そこには、半開きになった扉を見つめて小刻みに震えるまふと、成人しているかしていないかわからないくらいの女性がいた。
「……あんた、誰?」
敵対心を滲ませて訊く。
十中八九、彼女は過激リスナーだろう。
…でも、少し不可解だ。なぜ、まふはこんなに怯えている……?
「誰、と訊きたいのは私の方なんですけど」
無表情のまま、こちらにそう返してくる。でも、目はしっかりとまふを見たままだ。
まふまふのリスナー? いや、違う。
リスナーだったら、まふまふをこんな蔑むような目で見ない。
「まあ、いいです。ここにいるということは、兄さんの知り合いなんでしょうし」
兄さん?
彼女が放った言葉を、どうも咀嚼できない。
「どうも、そこの
その目は、しっかりと
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千々(プロフ) - くまくまちゃんさん» 最初のころの作品で語彙力ドバドバ崩壊なのにそういっていただけるなんて嬉しいです……! コメントありがとうございました! (2020年11月1日 14時) (レス) id: 4401622583 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - すごいふかいなぁ。神かな?←面白かったです! (2020年9月19日 9時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - ひきねこさん» こちらにもコメントありがとうございますっっ! たくさんのコメントは本当にモチベに繋がるので嬉しいです……! 神作と思っていただけるのはRONONさんのネタが素晴らしいからですね、上手くネタを生かせたか心配ですけど、そう言っていただけて良かったです! (2020年8月18日 22時) (レス) id: b78eeb1902 (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - こんにちは 新しい方のから読みに来ましたよ なんですか!?作者様は神作しか書けないんですか!?コホン…凄く良かったです 他のも読みにいきます (2020年8月18日 19時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - #よにん。@変人系カップル&シトラ教教組さん» これからも読者さんの期待に応えられるように、誠心誠意頑張らせていただきます……! ありがとうございました! (2020年8月5日 15時) (レス) id: b78eeb1902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千々 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時:2020年5月10日 14時