恥ずかしがり屋のリンゴ達 ページ21
フレッドとAは仲直りしたらしかった。
2人は食堂で隣同士、朝食を食べる為に座っている。
2人仲良く、至近距離で_____________
______という訳ではなく、
「ごっ、ごきげんようっ！フレッド！き、今日も、ぇえっと___素敵！素敵よ！うん！フレッドの赤毛の赤は私への愛の赤なのよねッ！う、うふ、ふふふ..」
「っあ、あぁ！うん！朝から___ずいぶん___えー___そんなとんでもないことが言えるもんだね！君は！あ、あははぁ...」
2人は人2人分程の距離を空けて座っていた。
どうやら、仲直り
フレッドとAは挙動不審で、仲直りしたというのにお互いを一度も見ようとしない。白い皿の上を泳ぐブラウンとヴァイオレットの魚は、酸素を____息ができるところを探しているように忙しなく動き回っていた。声も上ずり、無理やり大きな声を出して紛らわしているようだった。
そしてお互い、今にも燃え上がりそうなほど真っ赤な顔をしている。その炎は耳や項やつむじ____そして全身にまで広がっていた。
その"
「あ、あー...______その...えーと...ウ゛ウ゛ンｯ！えー....」
「ふ、フレッドあなたって...意外と____あーウブなのねっ！
そんな子犬みたいに震えちゃって...甘いミルクとあったかい毛布でくるんであげたくなっちゃうわ！...________ぅう....」
「きッ君さぁ！喋れば喋るだけ恥ずかしくなるんだからいい加減口閉じろよ！塞がらないと分からないのか！？ン！？」
「あらっフレッドが塞いでくれるの？あなたのく________」
Aはそこで言いかけて、ぎゅっと口を塞ぎ、フレッドの方へと少し向けていた顔を正面にバッと戻す。あまりにも速いその勢いで、黒髪が思い切り顔の前の方にきていた。フレッドもまた、完全にそっぽを向いて、真っ赤に震えている。
どうやら、今言いかけた言葉が2人をここまでぎこちなくしている地雷を踏み抜くワードだったらしい。バカッホントバカッ...！とフレッドは小さく呟いていた。Aも、ご、ごめんなさい...と太ももの上で握り拳を作り謝っていた。どちらの声もひどく情けなかった。
「今日の朝食のメニューには____真っ赤な大きい林檎が２つも並んでるみたいだな」
フレッドのすぐ隣に座っていたジョージは悪戯に笑った。
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とくめい(プロフ) - 見つけて一気に読んじゃいました...好きです...！更新待ってます！！ (12月1日 15時) (
レス) @page32 id: e5f130972d (このIDを非表示/違反報告)
瑚春(プロフ) - うわーん横取られたいです… (10月10日 19時) (レス) @page32 id: a458b63a33 (このIDを非表示/違反報告)
moon - めっっちゃ面白いです！最高です！更新待ってます！ (10月7日 8時) (レス) id: c2609fd96d (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ☆宙☆さん» わ〜ありがとうございます〜！そう言っていただけて嬉しいです...！更新頑張りますね〜！ (2023年3月9日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
☆宙☆(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します！毎日楽しみに更新を待つほど大好きなお話です！これからも頑張ってください！応援してます！(^^) (2023年3月9日 20時) (レス) id: 00d954112a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年3月5日 11時
