謎のチーム ページ40
試合はどうなっているのだろう、と少し緊張しながらつけたのだが、そこには思ってもいない光景があった。
試合は謎の選手と、世界各国の代表によるメンバーで行われている。
しかも点数は、謎のチームが3、世界各国代表は0。
見る限り、決勝戦ではない。
一体何があったのか…調べるとすぐに原因が判明した。
『世界の結束が本物であると証明する試合…？』
そこには、例のイリーナがスタジアムの観客たちを人質に、世界各国と取り引きをし、選手たちには世界の結束が本物だと証明してもらう、と書いてある。
取り引きの内容は、200の口座に振り込むこと。イリーナは、世界のお金の使い方に強く反対していた。そこで、そんな世界を変えるために、こんなことをしている。
テレビを見ると、息を切らしているメンバー。
円堂、風丸、豪炎寺、鬼道、明日人、灰崎、野坂、一星、不動、アフロディ、一之瀬、フロイ、マリク、ルース、クラリオ、ハオ、ペトロニオ、アルトゥール。
彼らがこの試合に選ばれたメンバーたち…チーム名はチョウキンウンズ。
鬼道、不動がここに来て復帰していたことにAは喜ぶ。そして、最強ともいえるチーム。
だが、点差は3。ここから巻き返すのはかなり苦しい。
だが、テレビ画面の先には諦めずに走り続ける世界選抜メンバー、チョウキンウンズ。
何度も何度も果敢に挑む。止められようと、攻められ用と、諦めたりはしない。そして、確実に一点を取るのに近づいている。
円堂がゴッドハンドで、相手チーム、シャドウ・オブ・オリオンのキャプテンユリカのシュートを止めた。
だが、ただのゴッドハンドではないという。“友情のゴッドハンド”、チョウキンウンズ全員で作り上げたゴッドハンド、ということだろう。
円堂が止めたことでどんどん強くなるチョウキンウンズ。ザ・ジェネラルでチームを動かし、灰崎、一之瀬、クラリオの3人でシュート。
｢ペルセウスオーブ！｣
キーパー、プロキオンのブラックシールドを破り、初得点を決めた。
ついに取った一点で勢いに乗り、今度は円堂、豪炎寺、鬼道の3人でシュート。
｢イナズマブレイク
円堂、豪炎寺、鬼道によるイナズマブレイクを進化させた技は、2点目となった。
まだまだ止まらないチョウキンウンズは、ハオ、マリク、ルースの3人によるソードオブダルタニアンで、ついに同点へと追いついた。
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