可憐な少女は自由気ままに過ごしている【ツイステ】2

52話 ページ8

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リ「では、誰の誕生日でもない『なんでもない日』を祝して！乾杯！」


「「カンパーイ！」」

リドル先輩の合図に合わせ、私たちは乾杯をした。





ケ「エースちゃん、今がチャンスじゃない？」



エ「よし.......。あの〜、寮長。」

リ「キミは......ああ、タルト泥棒の1年生か。」


エースは一歩踏み出しリドル先輩に話しかけた。





エ「えーっと。タルトを食べちゃったことを謝りたいと思って。新しくタルトを焼いてきたんですけど。」


リ「ふぅん？一応聞くけど、なんのタルトを？」

エ「よくぞ聞いてくれました！旬の栗をたっぷり使ったマロンタルトです！」



エースがマロンタルトを持ってきたと言うと、リドル先輩の表情が一変した。




リ「マロンタルトだって！？信じられない！」

エ「えぇっ？」


リ「ハートの女王の法律・第562条。『なんでもない日』のティーパーティにマロンタルトを持ち込むべからず。」

「これは重大な法律(ルール)違反だ！なんてことをしてくれたんだい！？完璧な『なんでもない日』が台無しじゃないか！」


......まじか。嫌な予感が当たってしまった。





デ「だ、第562条！？」

ユ「全部頭に入ってるの！？」


リ「全810条。ボクは全て頭に入ってるよ。寮長なんだから当然だろう。」




ケ「あちゃー、こりゃヤバイ。.......トレイくん、知ってた？」

ト「俺が暗記出来てたのは第350条までだ。完全に油断してた。タルトの種類にまでルールがあるなんて......。」

とケイト先輩とトレイ先輩が小声で話していた。






リ「ハートの女王の厳格さを重んじるハーツラビュル寮長であるボクが、この違反に目を瞑ることはできない。」


「マロンタルトはすぐに破棄しろ！それから、こいつらを寮外へつまみ出せ！」



え.....マロンタルトを破棄しろって.....？
まさかリドル先輩がそんなことを言うとは思っておらず、私は頭が真っ白になった。

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今日のナイトレイブンカレッジ

トレイ「ははっ、そんな急がなくても大丈夫だぞ。」

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