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百二十五噺 ページ26

織田「自分で判っている筈だ。

人を殺す側になろうと、人を救う側になろうと、お前の頭脳の予測を超えるものは現れない。

お前の孤独を埋めるものはこの世のどこにもない。

お前は永遠に闇の中をさまよう」


治は少しだけ眼を見開いた

治が思っていたよりもずっと、織田作は治について理解していた


太宰「織田作・・・私は、どうすればいい?」


治が、私以外に初めて、心の底からの質問をした


織田「"人を救う側になれ"



どちらも同じなら、佳い人間になれ。

弱者を救い、孤児を守れ。

正義も悪も、どちらもお前には大差ないだろうが・・・そのほうが、幾分かは素敵だ」


太宰「何故判る?」


織田「判るさ。


俺は、お前の友達だからな」


治を見る織田作の目には確信の光があった


太宰「・・・判った。そうしよう」


織田「勿論、お前もだ。A」

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作者名:赤猫 | 作成日時:2018年6月8日 0時

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